ウクライナ侵攻 ゆれる世界

ロシアがウクライナに侵攻してから3月24日で1カ月。停戦に向けた協議は難航し、ウクライナでは子どもを含む大勢の市民が犠牲になりました。隣国が力ずくで従わせようとするロシアの暴挙に、第二次世界大戦以降、話し合いによる争いの解決を目指してきた国際社会がゆれています。(ニュースがわかる5月号より)

一方的に侵攻 市民も標的に

 ロシアの侵攻は突然始まりました。空爆によって住宅街が破壊され、学校や病院、原子力発電所までも攻撃を受けました。戦闘が続く市街地では食料や医薬品が不足し、市民は地下室などで寒さや恐怖に耐えています。戦力で圧倒的に勝るロシア軍は、首都キエフを数日で攻め落とすつもりだったとみられていますが、ウクライナ軍は強く抵抗しています。

停戦の話し合いは難航

 ロシアとウクライナは2月28日、停戦に向けた話し合いを始めました。ロシアはウクライナに、NATOに加盟しないよう約束する「中立化」や、クリミア編入や東部の独立を認めることを求め、ウクライナはロシア軍がただちに撤収することなどを求めています。両国の主張はへだたりが大きく協議が難航する中、ウクライナのゼレンスキー大統領はNATOへの加盟を今はあきらめる姿勢を示しました。

  NATOとEU  NATOは冷戦が激化した1949年に西側諸国がつくった軍事同盟。欧州連合(EU)は、第二次大戦後のヨーロッパの平和と繁栄を目指した共同体に由来する経済・政治連合。冷戦の終結後、中欧・東欧諸国のNATOとEUへの加盟が相次いだ。現在、NATOに加盟する30カ国には、EU加盟国27カ国中、21カ国が含まれる。ウクライナは2月末、EUへの加盟を申請した。

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