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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

お店の人に会わずどうやってお金を払う? 非対面・非接触の店

ここ数年で、「非対面・非接触」で買い物や食事ができる場所が増えています。非対面は「(お店の)人と直接会わない」、非接触は「直接さわらない」という意味です。人やモノとの接触を避けることができる店とは、どんな店のことでしょうか。お店の人に会わず、どうやってお金を払うのでしょう。

スーパーなどで増えているのは、セルフレジです。レジのタイプは店によってさまざまですが、バーコードの読み取りからお金の支払いまで、自分一人でできます。店によって、スマートフォンのアプリで買いたい商品のバーコードを読み取り、画面上の購入ボタンを押せば、登録しておいたクレジットカードで支払いが完了するというシステムを取り入れているところもあります。

レジにお店の人がいない「無人コンビニ」も少しずつ増えてきています。無人コンビニの仕組みは、大きく分けて2つのタイプに分けられます。

一つは、セルフレジで商品のバーコードを読み取り、支払いを済ませるというもの。もう一つは、欲しい商品を手に取ったら、そのままゲートを通り抜けるだけで支払いまで完了するタイプです。バーコードを読み取る必要がないのは、天井のカメラや棚に取り付けたセンサーが、お客の動きや棚から取った商品を自動で判断しているから。支払い方法は、店を出る前にクレジットカードや電子マネーで払う方法や、店に入るときにアプリで本人確認し、出ると事前に登録しておいたクレジットカードで自動的に支払いが完了するシステムなどです。

また、飲食店でもスマートフォンで注文から支払いまでできるなど、接客を減らした新しいサービスが広がってきました。中には、ロボットが料理を運ぶ店や、棚やロッカーで商品の受け渡しをする店もあります。

店ではありませんが、自動販売機を活用する動きも目立っています。これまで自動販売機で買う商品は飲み物が代表的でしたが、いまでは冷凍ラーメンやカキフライなど調理済みの料理や、缶に入ったスイーツ、新型コロナウイルスの検査キットなど、変わった自動販売機が次々と登場しています。商品を選んだり、お金を払う時に、機械に直接さわらなくても買える「タッチレス自販機」もあります。

こうした取り組みは、新型コロナウイルスの感染予防に役立つほか、店で働く人が十分に集まらない問題を解決するためでもあります。これからもっと技術が進歩していくと、驚くような店やサービスが登場するかもしれませんね。(編集部)