話を聞いたひと 町田博さん マッチングワールド代表
週刊エコノミストで連載中の「挑戦者2021」。優れたアイデアや斬新なサービスで世の中を良くしようとする企業の取り組みを紹介しています。本サイトでは、誌面で紹介された「挑戦者」たちがどんな子どもだったのかを聞きました。
※「挑戦者2021」はエコノミストオンラインへhttps://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210706/se1/00m/020/062000c
過剰な在庫を売りたい人と買いたい人をつなぐマッチングサービスを行っています。売れずに残っている在庫は一般的に「不良在庫」と呼ばれますが、販売地域や買い手を広げてみれば、買いたい人がいます。私たちはそれらを売れ残りではなく、「必要在庫」と考えて、商品を欲しいという人たちに届けているのです。
その橋渡しの方法が「M-マッチングシステム」という独自開発したウェブ流通プラットフォームです。在庫を抱える店舗や流通業者、メーカーが在庫情報をシステムに登録することで、買い手側が自由に閲覧、購入することできます。システムの利用は売買契約時の手数料のみで、その他の利用料などは一切不要。システムにはゲームやおもちゃ、キャラクターグッズなどが常時35万件以上登録されています。現在、国内外の売り手・買い手を合わせて約4000社が登録しています。
私たちのサービスの特徴となっているのが匿名性です。売り手は在庫処分に関する情報が流れるのを極端に嫌います。そういった情報は時に「在庫を抱えて経営状況が厳しいようだ」という風評被害につながり、場合によっては取引金融機関からの資金調達を難しくしてしまうからです。この不安を解決するため、当社のサービスでは売り手と買い手の間に入り、注文後の出荷依頼や代金支払い、商品発送などの業務を行うため、情報が外に漏れる心配がありません。
■こどもの頃はどんな性格でしたか?
物静かな普通の子でした。本が好きで、いつも本を読んでいる物静かな子でした。弟とはしょっちゅう兄弟喧嘩をしていましたね(笑)
■こどもの頃の夢を教えてください。
こどもの頃は、特に夢という夢はなかったですね。一日いちにちを楽しんでいました。
■こどもの頃によく読んでいた本があれば教えてください。
よく読んでいた本ですか。実は特にないんです。本当に本好きだったので、乱読のようにいろいろ読んでいました。多すぎて記憶がないくらいです(笑)。好きな作家なども特になく、本当に本があれば、読んでいた感じです。
■仕事をしていてよかったこと、大変だったことを教えてください。
仕事をしていたよかったことは、「努力は報われる」ということを実感できたことです。普通の人間であっても、努力とアイディアでいろいろなことが達成できる。そのことを事業を進める中で実感しました。
一方、大変だったことは、倒産したこと。倒産というのは、大きな借金を抱えて会社が潰れてしまうことです。しかし、倒産をしても、今がある。失敗しても諦めないで、努力をし続けていけば、必ずそれは身を結ぶと信じています。
■子どもたちにメッセージをお願いします。
どんな環境でも、その環境には意味が必ずあります。その時には分からなくとも、大人になって振り返ってみれば、必ず意味があるものです。
今、どんな環境にあったとしても決して、くよくよしちゃだめ。
その場できる事を考えて、それをひらすら一生懸命やれば、誰にでもチャンスがめぐってきます。
(聞き手=加藤結花・エコノミスト編集部)