【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

完全非接触で上質コーヒーを身近に【起業家から君へ】

話を聞いたひと 中尾渓人(なかお けいと)さん ニューイノベーションズ代表

週刊エコノミストで連載中の「挑戦者2022」。優れたアイデアや斬新なサービスで世の中を良くしようとする企業の取り組みを紹介しています。本サイトでは、誌面で紹介された「挑戦者」たちがどんな子どもだったのかを聞きました。※エコノミストオンライン「挑戦者2022」はこちら

流通量の少ないスペシャルティーコーヒーが手軽に飲めるとして、駅中などに設置された無人カフェロボットが話題を呼んでいる。

2021年4月から、首都圏の駅中などで無人カフェロボット「root C(ルートシー)」を展開しています。スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、好みのコーヒーや受取場所・時間などを選択し、指定されたロッカーに取りに行く仕組みです。

ターゲット層は20代中盤から60代まで。混雑などを理由に大手コーヒーチェーンでの購入を諦めた人たちの取り込みを狙っています。若年層の他、サラリーマンや主婦層の利用も増えており、多い場所では、1日百数十杯売れています。

コーヒーは1杯450円で、無制限に飲める7980円の月額プランなどもあります。ルートシーでは、生産した場所や人が明確でかつ高品質な「スペシャルティーコーヒー」のみを扱っているため、使用しているコーヒー豆の原価も大手チェーンより約4~6倍高いですが、僕らは人件費がかからない分、この価格での提供を可能にしました。

■こどもの頃はどんな性格でしたか?

好奇心旺盛で物心がついたときからモノづくりをしていました。5歳で炊飯器を分解していたのはよく驚かれるエピソードです。他にも掃除機やポットなど、小型の白物家電は一通り分解しましたよ。分解して、自分の目で中身を見て、再び組み上げるという作業を通して、モノの構造を理解していきました。

■こどもの頃によく読んでいた本があれば教えてください。

思い出深いのは「システム管理者の眠れない夜」-ほんとうに価値のあるシステムを求めて (ITブッククラシックス)です。

小学生の時に読んだ本です。書店でSE(システムエンジニア)に関する本や資格本などのコーナーを見るのが好きで、この本は表紙が真っ黒なのがちょっと異質に感じて興味を持ちました。

大人が仕事について話す時は教育的視点に立って綺麗なことを話すことに少し飽き飽きしていた時期で(笑)実際に働く人の愚痴(ぐち)などを含めた現場感を知れたのが嬉しくて、仕事に対する解像度が一気に上がったと思います。

■仕事をしていてよかったこと、大変だったことを教えてください。

〜よかったこと〜

わかりやすく経済価値を生み出していると実感できることです。お客様から実際にフィードバックを受けて、プロダクトを改良していけることを楽しく感じています。

〜大変だったこと〜

高1でフリーランスとして受託業務を始めたときは、スキルが伴っていなくて、死ぬほど怒られたこともありました。でも、その時に世の中の厳しさや当たり前を学ぶことができたかもしれません。

■子どもたちにメッセージをお願いします。

興味を持ったこと、ワクワクすることは、実際に飛び込んでみてほしいです。

そして何かを選択するときに、「違和感が無いか、悔いはないか。」と自分に問いかけてみてください。後から振り返って、「あの時検討した結果だし、仕方ないよね。」と思えるくらいきちんと考えて決断するということが大切だと考えています。