「週刊エコノミスト」で幅広いジャンルの本を紹介している「話題の本」コーナー。その中から、親子でも楽しめる、より深く知ることでタメになる本を厳選してご紹介します。
宇宙飛行を3度体験した著者が異空間の秘話を披露。400キロメートル離れた地上からの指示で船外活動などの任務に当たるのは、“究極のテレワーク”と表現。
いかに地上と円滑に意思疎通するか、国際宇宙ステーションという閉鎖空間で仲間といかに適度な距離を保つかなどを紹介。地球帰還後に目標が見つからず燃え尽きたようになった経験も明かす。コロナ禍の新たな生活様式「ニューノーマル」に生かせる教訓が多数でどくっ者に刺さりそうだ。
(「週刊エコノミスト」22年3月8日号『話題の本』より)
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宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術
著者:野口聡一 出版社:世界文化社 定価:1,540円
本書の目次
第1章 究極のテレワーク
第2章 こちら、国際宇宙ステーション!
第3章 心と体をととのえる
第4章 宇宙旅行は夢ではない!
第5章 未来に飛び立つために
著者プロフィール
野口聡一(のぐち・そういち)
宇宙飛行士。博士(学術)。1996年5月、NASDA(現JAXA)の宇宙飛行士候補者に選抜、同年6月NASDA入社。2005年スペースシャトル「ディスカバリー号」で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在、3度の船外活動をリーダーとして行う。2009年、ソユーズ宇宙船に船長補佐として搭乗。2020年、日本人で初めて、民間スペースX社の宇宙船に搭乗、約5か月半、ISSに滞在した。その間、4度目の船外活動(EVA)や、「きぼう」日本実験棟における様々なミッションを実施し、2021年5月、地球へ帰還。世界で初めて3通りの方法(滑走路、地面着陸、水面着陸)で帰還したとして、ギネスに認定された。(本書プロフィールより)