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子どものマナーとルール[お金を物差しに話すのはやめる]

学校に行ったら友だちが新しいものを持っていたり、
友だちの家に遊びに行ったら、新しいゲームがあったりしたら、
なんて声をかけていますか?

もしかして、「これ、いくらだったの?」と聞いていたりしませんか?

本日のテーマは、〈お金を物差しに話すはやめよう〉です。
『マイルール 自立のすすめ』(毎日新聞出版)から一部抜粋、加筆修正し、お届けします。

●あなたはどうしてる?

友だちが、すてきなカバンを持っていたら、
つい、うらやましくって……

「いいなー、これいくらだったの?」

って聞いたりしていませんか?

「高いんでしょ、これ。
 ウチの親は買ってくれないだろうなあ」

とか、つぶやいたりしませんか?

すてきな物を持っている人がうらやましくなるのは、誰にでもあること。
ただ、 お金を物差しにして話すのは、やめましょう。

なぜなら、お金のことを口にすると、すごく物欲しそうに見えて、恥ずかしいことだからです。

絵・朝倉世界一

●なんて声かけたらいいの?

「すてきね、どこで見つけたの?」って聞いてみてください。

「わ、おニューだ。いい なあ」って素直にうらやましがってもいい。
とても気持ちよく話ができるはずです。

友達との会話が楽しくなるはずですよ。

●お金を物差しにしない

お母さんに、「新しい靴、買って」と頼む時にも、

「安いのでいいからさあ…」

とか言うのは、感心しません。
必要なものなら、お金の額にかかわらず、ちゃんと 買ってくれるはずです。

世の中は、お金で動いている。お金がなければ、何も買えない。
だからこそ、 なんでもお金を物差しにしてしまうと、お金に振り回される寂しい人になってしまいます。

あなたは、お金じゃない物差しを、いくつ持てるか、
お父さん、お母さんと一緒に話し合ってみましょう。

 

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マイルール 自立のすすめ

未来のために「しくみ」を問う

著者:辰巳 渚(著), 朝倉 世界一 (絵) 出版社:毎日新聞出版 定価:1,430円

著者プロフィール

辰巳渚(たつみ・なぎさ)

1965年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。文筆家。現代における豊かで生きやすい暮らしの秩序を考え、提言しつづけている。その実践の場として、2007年度から「家事塾」を主宰。また家庭教育に関心が高く、子ども環境アドバイザーとしても活動している。(本書プロフィールより)

朝倉世界一(あさくら・せかいいち)

1965年生まれ。東京都出身の埼玉育ち。アルバイト先の雑誌編集部でイラストを描き始めて、88年に『おさるでグラッチェ』、『山田タコ丸くん』で漫画家デビュー