【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

ブックガイド『JAXAの先生!宇宙のきほんを教えてください!』

ブックガイド

 2021年12月、実業家の前沢友作さん(46)が日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に12日間滞在し、20日に地球に無事帰還しました。滞在の様子はまるで旅行を楽しむような感じでツイッターで情報を発信したり、ユーチューブでほぼ無重力下でのくらしぶりを紹介は連日テレビでも放送され、記憶に新しいと思います。

 昨年は前沢さん以外にも自動操縦で宇宙空間に行ったり、民間人だけによる初の地球周回など、まさに「宇宙旅行元年」という年でした。今は数千万~数百億と高額な宇宙旅行ですが、この先技術が進歩すれば、誰でも宇宙旅行を楽しめる未来がそう遠くはないのかもしれません。

 唐突ですが明日から宇宙旅行に行くと想像してみてください。宇宙に行けたら、前沢さんのように宇宙から見た地球をスマホで撮影して、ユーリ・ガガーリンの有名な言葉「地球は青かった」を用いてSNSに投稿したり、地球にいる友達に電話をかけて驚かしたりしてみたいですよね。

 ただ、ここで一つ疑問です。飛行機でも圏外で使えなくなるのに、地表より高度な宇宙空間でスマホは使えるのでしょうか?ほかにも、宇宙空間では当然ガソリンスタンドはありません。ガス欠、燃料切れ……なんてことはあるのでしょうか……旅先でトラブルは避けたいところですね。

 『JAXAの先生!宇宙のきほんを教えてください!』では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で打ち上げロケットの開発や、小惑星探査機「はやぶさ」搭載のローバの開発など宇宙科学プロジェクトを手掛けてきた中谷一郎さんが、宇宙に関する様々な疑問や不思議を紹介しています。宇宙に興味関心ある方にはおすすめですが、“遠足や旅行に行く前の下調べ(しかも旅先ははるかかなたの宇宙!)”という気持ちで読むと、とてもワクワクした気持ちにさせられますよ。

(ニュースがわかるオンライン 編集部)

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今回ご紹介するのは、『JAXAの先生!宇宙のきほんを教えてください!』です。

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JAXAの先生!
宇宙のきほんを教えてください!

著者:中谷一郎 出版社:ポプラ社 定価:1,012円

本書の目次

プロローグ 宇宙のきほんにまつわるQ&A
第1章 宇宙は常識では推し量れない
第2章 地球はなぜ青い?
第3章 人工衛星はなぜ落ちない?
第4章 遠くにある身近な衛星
第5章 科学衛星はお金儲けには無縁
第6章 科学衛星を科学する
第7章 火星は遠い
第8章 極微の世界と極大の世界
第9章 宇宙と神
第10章 常識はあやうい
おわりに 索引

著者プロフィール

中谷一郎(なかたに・いちろう)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授、および愛知工科大学名誉教授。
1972年、東京大学大学院博士課程を修了(工学博士)。その後、電電後者電気通信研究所にて通信衛星の研究に携わる。1981年より宇宙科学研究所(現JAXA)にて、科学衛星およびロケットの
開発を手掛ける。Mロケット、火星探査機「のぞみ」、小惑星探査機「はやぶさ」搭載のローバの開発などの宇宙科学プロジェクトに従事。この間、東京大学大学院教授、国際宇宙科学評議員などを併任。現在は、宇宙科学、ロボットなどの啓もう活動に従事している。(本書プロフィールより)