ニュースがわかる2022年1月号より
世界最大にして最強の戦艦とされた「大和」は、当時、日本が持てる力をすべて注ぎ込んで建造されました。大和が造られた広島県呉市には、今もその造船技術と精神が受け継がれています。そんな“大和の記憶”を見つけに、呉をめぐりました。
海運国・日本の高品質な船造りを支える街
穏やかな瀬戸内海の海岸沿いに、複数の造船所が存在する広島県呉市。明治時代以降、日本産業の先端を走り続けた呉では、今も日本の物流や経済を支える多くの船が造られています。
呉に事業所を持つ「ジャパン マリンユナイテッド」(JMU)は、現在、日本で第2位の造船会社。貨物輸送に使われる日本最大級のコンテナ船や石油・原油を運ぶタンカー、鉱石や石炭、穀物などを運搬するバルクキャリア(ばら積み貨物船)などを建造し、高品質・省エネルギーの船を造り出す技術力の高さがあります。
日本は1956年に造船竣工量(どのくらい船を造ったか)で世界1位になりましたが、現在は低コストで造る中国や韓国に越されています。高い品質を武器に再びシェアを伸ばすべく、努力が重ねられています。
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