オウム目インコ科の鳥。アフリカ西海岸の森林に生息します。体長は約30センチ、体は灰色、尾の先は鮮やかな赤です。
知能が高く、飼育すれば幼児程度に言葉の意味を理解して、人とやりとりすることができます。寿命は長く、飼育下では数十年生きるともいわれます。
ペットとしての人気が高く、大量に捕獲された結果、急減しました。2016年のワシントン条約締約国会議で絶滅危惧種となり、国内では環境省が2017年、国際希少野生動植物種に指定しました。
【ニュースがわかるオンライン編集部】

ヨウムが活躍する『水車小屋のネネ』(津村記久子著)
子どもを顧みない母親から独立し、そば屋で働き始めた18歳の理佐と、小学3年生の8歳の律。そば屋の店主夫婦や律の担任教諭ら周りの人たちのありふれた良心に支えられ、姉妹が成長していく40年間を10年ごとに丁寧につづりました。第59回谷崎潤一郎賞受賞、2024年本屋大賞第2位、「キノベス!2024」第3位。
「ネネ」は、水車小屋にある石臼がそばの実を空びきしないように見張るヨウムの名前。ネネの歌やおしゃべりは本書の魅力の一つで、人の声色をまねて姉妹の母親の婚約者を追い返したり、中学3年男子の受験勉強に付き合って「墾田永年私財法!」と叫んだりします。
四六判、498ページ、定価1,980円(税込)。毎日新聞出版刊。
「私よりいい使い方をしてくれる」 津村さん全額寄付
津村記久子さんは、定期的に被災地などに寄付を続けています。『水車小屋のネネ』が受賞した谷崎潤一郎賞の賞金100万円も全額寄付しました。
「Newsがわかる」2024年8月号の特集「変わる寄付のカタチ」でインタビューに応え、寄付をする理由について「私が使うより、絶対良い使い方をしてくれるからです」と語りました。
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