中部電力は1月5日、浜岡原子力発電所3、4号機(静岡県御前崎市)の再稼働に向けた国の原子力規制委員会(規制委)の審査で、耐震設計などのもとになる「基準地震動」をわざと過小評価する不適切な行為をした疑いがあると発表しました。(「Newsがわかる2026年3月号」より)
規制委の山中伸介委員長は1月7日の会議で「安全に直接関わる審査データのねつ造(でっち上げ)だ。極めて深刻で重大」と批判。中断している審査を白紙にもどし、最初からやり直します。
基準地震動は、原発の敷地周辺の断層で発生すると考えられる地震で最も大きいゆれです。中部電力は、ゆれの評価が小さくなるように、シミュレーションの結果を作り替えていました。規制委は昨年2月に外部から情報提供を受け、中部電力が12月に不適切な行為があったと報告しました。
地震動は外部の委託先が中部電力の指示を受けて計算し、同社が選定しました。不適切な行為は中部電力の原子力部門の数人で行われたとみられ、意図や組織的な関与などは今後、第三者委員会で調べるとしています。

浜岡原発の審査をめぐる不適切な行為について、臨時記者会見で謝罪する中部電力の林欣吾社長(右)=愛知県名古屋市で1月5日、共同
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