ロシアとウクライナの停戦に向けたアメリカとロシアの高官(高い地位の公務員)による協議が2月18日、サウジアラビアの首都リヤドで行われました。(「Newsがわかる2025年4月号」より)
アメリカ国務省によると、アメリカとロシアは戦争終結に向けた新たな高官級協議の枠組みを設けることや、両国の外交使節団の活動を正常化させるための協議枠組みの設置などで合意しました。2022年のロシアによるウクライナ侵攻を機に、アメリカとロシアの関係は冷え込んでいましたが、関係改善に向けて大きな転換となります。
サウジアラビアでの協議にはアメリカからルビオ国務長官、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ウィットコフ中東担当特使が、ロシアからはラブロフ外務大臣とウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が参加しました。
アメリカのトランプ政権は戦争終結に前のめりな姿勢が目立っており、ウクライナやヨーロッパには頭越しにアメリカとロシアで交渉が進むことへの警戒感が広がっています。アメリカ国務省は「すべての当事者が受け入れられる形で終結させるための作業を開始する」と説明しましたが、詳細は不明です。

協議に臨むアメリカのルビオ国務長官(左から2人目)とロシアのラブロフ外務大臣(右端)ら両国代表団=サウジアラビア・リヤドで2月18日、ロイター/共同
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