斎藤元彦・前兵庫県知事(47)の失職に伴う知事選が11月17日に投開票され、前職の斎藤さんが前同県尼崎市長の稲村和美さん(52)ら新人6人を破り再選を果たしました。(「Newsがわかる2025年1月号」より)
自身のパワーハラスメント(立場が強く上にある人が、立場が弱く下にある人にする嫌がらせ。パワハラ)疑惑を含む文書告発問題をめぐり、県議会から不信任決議を受けた斎藤さんが再び県政のかじ取りを担うことになり、議員らの対応が焦点となります。斎藤さんは同日夜、当選が確実になった直後に同県神戸市内で「もっと改革をして県政を前に進めてほしいという多くの期待をいただいた。全ての方々が幸せに暮らしていける兵庫県に向けた歩みを止めたくない」と抱負を述べました。
2021年の前回知事選で自民党と日本維新の会の推薦を受けた斎藤さんは今回、SNS(ネット交流サービス)を駆使し、組織に頼らない選挙を展開しました。県庁舎建て替えの凍結や、若者や子育て世帯の支援策など1期目の実績をアピール。「斎藤か斎藤以外か。絶対負けるわけにはいかない」と訴え、文書告発問題への対応が正しかったと主張し、選挙戦終盤に急速に支持を伸ばしました。
当選確実となり、笑顔で握手をする斎藤元彦さん(左)=兵庫県神戸市中央区で11月17日
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