中東での戦闘が広がり、緊張が高まりました。イスラエル軍は9月28日、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師をレバノンの首都ベイルートへの空爆で殺害したと発表しました。ヒズボラも死亡を認めました。(「Newsがわかる2024年12月号」より)
ヒズボラはパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとともにイランの支援を受けており、昨年10月にガザ地区の戦闘が始まってからはイスラエル軍と国境をはさんで戦っていました。
イスラエル軍は10月1日、ヒズボラをさらに攻撃するために地上部隊をレバノン南部に攻め込ませたと発表しました。これに対してイランは同日、イスラエルを180発以上とみられるミサイルで攻撃しました。大半はイスラエル軍が撃ち落としたとみられますが、一部はイスラエル領内に落ちて死傷者が出ました。
イラン側はこの攻撃について、自国が支援するハマスやヒズボラの指導者らが殺害されたことへの報復(仕返し)と位置づけています。レバノンでは大規模な戦闘が続いており、100万人以上が避難民になったとみられています。
イスラエル軍の空爆を受けたレバノンの首都ベイルート南部=10月1日、ロイター/共同
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