イランのライシ大統領(63)を乗せたヘリコプターが5月19日、イラン北西部の山岳地帯で墜落し、20日にライシさんの死亡が確認されました。(「Newsがわかる2024年7月号」より)
同乗していた外務大臣も死亡しました。イランメディアは、悪天候で視界が悪かったことが事故の原因だと報じました。ライシさんは反アメリカ保守強硬派の大統領で、最高指導者ハメネイ師(84)の後継者とみられていました。
ライシさんはアゼルバイジャンとの国境付近でダムの落成式に参加した後、タブリーズに戻る途中でした。ヘリは3機で飛行していましたが、ライシさんらが乗ったヘリだけ墜落し、生存者はいなかったといいます。ヘリは墜落後に炎上した可能性があります。
ハメネイ師は5月20日、「イランは価値ある奉仕者を失った」と述べ、5日間の追悼期間を設けると宣言しました。イランメディアによると、イラン憲法の規定に従いモフベル第1副大統領が暫定大統領に就任しました。憲法では、50日以内に大統領選を実施すると定められています。
ライシ大統領=2023年8月、新華社/共同
上記画像をクリックすると「Newsがわかる2024年7月号」にジャンプします。
有料会員の方は電子書籍でご覧いただけます。