イラン革命防衛隊は4月13日夜、シリアにあるイラン大使館空爆などへの報復(仕返し)として、イスラエルを標的にミサイルや無人機(ドローン)による大規模な攻撃を行ったと発表しました。(「Newsがわかる2024年6月号」より)
イスラエル軍によると計300発以上の攻撃がありましたが、ほとんどが撃ち落とされました。この攻撃で10歳の少女1人が負傷し、空軍基地1カ所に被害がありました。
シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の空爆は4月1日に行われ、革命防衛隊の幹部ら13人が死亡しました。イランはイスラエルによる攻撃だったとして報復を宣言。イランの最高指導者ハメネイ師は「我々の領土への攻撃のようだ」と非難していました。
イランはイスラエルや同国を支援するアメリカとの軍事衝突を避けるため、イスラエル国外の関連施設を標的にするという見方もありました。しかし今回、イランはイスラエル領内を直接攻撃し、対決姿勢を明らかにした形です。ただ、速度の遅いドローンによる攻撃が中心だったことなどから、紛争の拡大を避けるため、被害が小規模にとどまるよう計算した可能性もあります。
イスラエルが攻撃したとされるイラン大使館=シリア・ダマスカスで4月1日、ロイター/共同
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