自民党の派閥(国会議員のグループ)による政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地方検察庁特別捜査部は1月7日、安倍派からパーティー券収入の裏金計約4800万円を受け取りながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして、安倍派所属の池田佳隆衆議院議員(57)=自民党を除名=と池田議員の公設秘書の両容疑者を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕しました。(「Newsがわかる2024年3月号」より)
1月19日には同法違反で、いずれも安倍派の大野泰正参議院議員(64)を在宅起訴、谷川弥一衆議院議員(82)を略式起訴。両議員は同日、自民党を離党しました。また、安倍派と二階派の会計責任者ら2人を在宅起訴、岸田派の元会計責任者を略式起訴しました。
この事件に関連して岸田文雄首相は1月19日、自身が会長を務めていた岸田派を解散することを明らかにしました。安倍派と二階派も同日、「国民や党関係者の信頼を裏切った」などとして解散することを決めました。
自民党の6派閥のうち関係者が起訴された3派閥が消滅することになりました。また、立件されていない森山派も25日、解散を決めました。
政治資金規正法違反容疑で逮捕された池田佳隆衆議院議員の地元事務所=愛知県名古屋市で1月7日
自民党安倍派の総会で頭を下げる塩谷立座長(奥中央)ら派閥幹部=東京都千代田区の同党本部で1月19日
自民党裏金事件 池田議員逮捕
関係者が起訴された3派閥解散へ
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