岸田文雄首相は11月13日、過去に税金を滞納して資産を差し押さえられたことがあると認めた神田憲次副財務大臣(60)を更迭(やめさせること)しました。(「Newsがわかる2024年1月号」より)
神田さんは国民に納税を求める立場にあり、国会での審議への影響は避けられないと判断しました。9月の内閣改造後、政務三役(各省の大臣、副大臣、政務官)が不祥事で辞任するのは3人目で、政権へのさらなるダメージになりました。岸田さんは官邸で記者団に「任命責任を重く受け止めている」などと語りました。
神田さんの税金滞納と資産差し押さえは、11月8日に週刊誌が報道しました。神田さんは報道を事実と認め謝罪しました。2013〜22年に税金を滞納し、自身が代表取締役を務める会社の土地と建物を計4回差し押さえられたと話していました。
岸田政権では内閣改造後、山田太郎文部科学政務官が女性と不適切な関係を持ったと報じられ10月26日に辞任。10月31日には東京都江東区の木村弥生前区長をめぐる公職選挙法違反事件に関与したとして柿沢未途副法務大臣が辞任しており、3週間で政務三役3人が辞任する異常な事態となりました。
財務省で報道陣に囲まれる、副大臣を辞任した神田憲次さん=東京都千代田区で11月13日
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