東京・明治神宮外苑再開発をめぐり、事業者の三井不動産は9月29日、樹木の伐採開始を2024年1月以降に延期する考えを明らかにしました。(「Newsがわかる2023年12月号」より)
当初は今年9月以降に伐採を始めるとしていました。東京都は9月12日、高さ3メートル以上の木を切り始める前までに、樹木を守る保全の具体案を報告するよう事業者に求めました。事業者はこれを受けて伐採本数を当初の743本から減らす方向で再検討し、2023年末~24年初めごろに見直し案を提出する予定です。切り始めるのは提出後になるとしています。
切る本数を減らすため、現在の神宮球場を解体して跡地に建設する新しいラグビー場の計画も再検討します。三井不動産の担当者は「フィールドの大きさや客席数は国際基準で定められているので大幅な変更はできないが、従来案からは(樹木保全を)改善させたい」と話しました。2035年度完了予定の事業全体への影響については回答しませんでした。
再開発事業については樹木への影響を心配し、反対する声が市民団体や著名人から相次いでいます。
明治神宮外苑地区。(右から)国立競技場、解体が進む神宮第2球場、神宮球場、秩父宮ラグビー場。ラグビー場の左はイチョウ並木=毎日新聞社ヘリから6月30日
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