岸田文雄首相とアメリカのバイデン大統領、韓国の尹錫悦大統領は8月18日、アメリカ・ワシントン郊外にある大統領山荘キャンプデービッドで会談しました。(「Newsがわかる2023年10月号」より)
会談では安全保障の協力をさらに強めるとして、協力分野を広げることなどで一致し、共同声明を発表しました。この3カ国の首脳会談はこれまで国際会議に合わせて実施してきましたが、単独の開催は初めてです。
共同声明は、首脳や安全保障担当の大臣、高官がそれぞれ少なくとも年1回は会合を開く「定例化」の方針を示しました。地域情勢では中国を名指しし、インド太平洋地域での一方的な現状変更の試みに強く反対すると改めて表明しました。また、重要物資・資源などのサプライチェーン(供給網)について情報交換する「早期警戒システム」を試験的に使い始めることも明らかにしました。
3人の首脳は共同記者会見で、新しい協力関係を決めた会談の意義をそれぞれ強調しました。岸田首相は3カ国の新時代を開く決意を述べました。
米国を訪問するため、政府専用機に乗り込む岸田文雄首相(中央)。右は同行する木原誠二官房副長官=羽田空港で2023年8月17日
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