日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件をめぐる問題で、林真理子理事長が12月4日、日大本部(東京都千代田区)で記者会見し、薬物問題への対応を謝罪しました。林理事長が責任を取って辞任することは「改革の途中」を理由に否定しました。(「Newsがわかる2024年2月号」より)
日大は同月15日に臨時理事会を開き、アメフト部の廃部を決定しました。大学は「いったん廃部とした上で、同部の再建を検討する予定」としています。会見で林理事長は「対応の混乱により、関係者の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを改めて深くおわび申し上げます」と話しました。
この事件では8月以降、アメフト部の寮で大麻を所持したなどとして警視庁が部員3人を逮捕、1人を書類送検しました。学生による「個人犯罪」とした大学の説明とは異なり、日大が設けた第三者委員会は幹部らの対応を「情報を都合よく解釈し、自己を正当化する不適切な基本姿勢」があったと批判しました。
指摘を受け、日大理事会は酒井健夫学長を2023年度末で、沢田康広副学長を2023年限りで辞任させ、林理事長を減給50%(6カ月)としました。
日大アメフト部の問題で記者会見する日大の林真理子理事長(右)と第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長=東京都千代田区の日本大学会館で12月4日
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