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陸自ヘリ事故 沖縄・宮古島沖
隊員5人の死亡確認 捜索続く

4月6日午後、沖縄県・宮古島周辺を飛んでいた陸上自衛隊高遊原分屯地(熊本県益城町)の第8飛行隊所属のヘリコプターが行方不明になる事故がありました。4月22日までに坂本師団長ら5人の死亡が確認されました。(「Newsがわかる2023年6月号」より)

 4月6日午後、沖縄県・宮古島周辺を飛んでいた陸上自衛隊高遊原分屯地(熊本県益城町)の第8飛行隊所属のヘリコプターが行方不明になる事故がありました。

 上空から島の地形などを確認するため、第8師団(熊本市)の坂本雄一師団長(55)ら隊員10人が乗っていました。ヘリは航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸し、伊良部島北の洋上でレーダーから機影が消えました。

伊良部島の海岸に近づき、陸自ヘリの乗員を捜索する自衛隊員=沖縄県宮古島市で4月9日

 自衛隊などはこの海域を中心に捜索を続け、ヘリの主回転翼のブレード(羽根)やドアの一部などの部品を回収しました。4月13日には水深約106メートルの海底に沈んでいる機体の一部を確認。機体内部などで隊員とみられる男性6人を発見し、4月22日までに坂本師団長ら5人の死亡が確認されました。防衛省などは、安否がわからない隊員の捜索を続けました。

 突発的な異常事態で墜落か  行方不明になったヘリコプターは「UH60JA」という機種で、災害派遣や急患輸送にも使われています。機体の信頼性は高く、アメリカなど各国の軍隊が同じタイプを使っています。ヘリはレーダーから消える2分前まで地上の管制と通常通り交信しており、救難信号なども受信されていませんでした。突発的な異常事態が発生し、海に墜落した可能性が高まっています。

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