社会科なんでもランキング【月刊Newsがわかる10月号】

公布80年 日本国憲法を味方にする

今こ年としは日に本ほん国こく憲けん法ぽうの公こう布ふ(国こく民みんに広ひろく知しらせること)から80年ねんになる節ふし目めの年としです。憲けん法ぽうは国くにを運うん営えいする権けん力りょくを持もつ人ひとたちが勝かっ手てなことをしないようにしばるルールであると同どう時じに、私わたしたちが自じ分ぶんらしく幸しあわせに生いきられるように定さだめられました。今いまこそ日に本ほん国こく憲けん法ぽうを知しり、味み方かたにしましょう。(「Newsがわかる2026年4月号」より)

 戦争せんそうの反省はんせいから生うまれた

 日に本ほん国こく憲けん法ぽうは1946年ねん11月がつ3みっ日かに公こう布ふされました。1945年ねん8月がつ15日にちに終おわった太たい平へい洋よう戦せん争そうで多おおくの人ひとが亡なくなり、国こく土どが焼やけ野の原はらになったことから、「痛いたましい戦せん争そうを二に度どと起おこさない」と反はん省せいして定さだめられました。
 その内ない容ようは、政せい治じのあり方かたを国こく民みんが決きめる「国こく民みん主しゅ権けん」、人ひとが生うまれた時ときから持もっている権けん利りを大たい切せつにする「基き本ほん的てき人じん権けんの尊そん重ちょう」、軍ぐん隊たいを持もたず戦せん争そうをしない「平へい和わ主しゅ義ぎ」──という三みっつの原げん則そくが柱はしらです。

太平洋戦争   1941年から約3年半、太平洋と東南アジアを中心に行われた日本とアメリカ、イギリスなどとの戦争。敗れた日本は兵士ら約230万人、市民ら約80万人の命が奪われた。日本人以外にも多くの人が戦場で巻き込まれ、亡くなった。
 平和目指へいわめざす最優先さいゆうせんの法律ほうりつ

 「日に本ほん国こく民みんはいつまでも続つづく平へい和わを願ねがい、平へい和わを愛あいする世せ界かいの人ひとびとを信しん頼らいして安あん全ぜんに生いきていこうと決きめた」。日に本ほん国こく憲けん法ぽうは、平へい和わを目め指ざすそんな思おもいが書かかれた前ぜん文ぶんと、三みっつの原げん則そくに基もとづく国くにのあり方かた、天てん皇のうや国こっ会かい、内ない閣かく、裁さい判ばん所しょなどの国くにのしくみを定さだめた本ほん文ぶんからできています。どんな法ほう律りつよりも優ゆう先せんされる法ほう律りつです。公こう布ふから半はん年とし後ごの1947年ねん5月がつ3みっ日かに施し行こう(法ほう律りつとしての力ちからが発はっ生せいすること)されました。

日本国憲法の原本

 国くにが失敗しっぱいを繰くり返かえさないためのルール

 憲けん法ぽう学がく者しゃの木き村むら草そう太たさんに日に本ほん国こく憲けん法ぽうについて聞ききました。木き村むらさんは憲けん法ぽうを小しょう学がく生せいに説せつ明めいするとき、「国くにが失しっ敗ぱいしてきたことの反はん省せいリスト」と話はなすそうです。「日に本ほん国こく憲けん法ぽうというルールに従したがって国こく民みんが国くにの権けん力りょく者しゃを使つかいこなせるから私わたしたちの権けん利りが守まもられ、今いまあるような状じょう態たいでいられるのです」と木き村むらさん。

 木き村むらさんが日に本ほん国こく憲けん法ぽうを読よんだのは中ちゅう学がく2年ねん生せいのころ。当とう時じ、学がっ校こう生せい活かつで納なっ得とくがいかないことが多おおく、「何なにかおかしいのでは」と考かんがえていた時ときでした。日に本ほん国こく憲けん法ぽうには「たくさんの自じ由ゆうについて書かいてあった。これは自じ分ぶんを守まもってくれるものではないかと思おもった」といいます。

東京都立大教授 木村草太さん:1980年生まれ。専門は憲法学。著書は「憲法」「憲法学者の思考法」「自衛隊と憲法」など多数。趣味は将棋と紅茶を味わうこと

 明治憲法との違い  日本国憲法の前に定められていた大日本帝国憲法(明治憲法)では、国の主権は天皇にありました。基本的人権という言葉はなく、人権は法律の範囲内でしか認められていませんでした。さらに軍隊があり、天皇が指揮することになっていました。
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