今年は日本国憲法の公布(国民に広く知らせること)から80年になる節目の年です。憲法は国を運営する権力を持つ人たちが勝手なことをしないようにしばるルールであると同時に、私たちが自分らしく幸せに生きられるように定められました。今こそ日本国憲法を知り、味方にしましょう。(「Newsがわかる2026年4月号」より)
日本国憲法は1946年11月3日に公布されました。1945年8月15日に終わった太平洋戦争で多くの人が亡くなり、国土が焼け野原になったことから、「痛ましい戦争を二度と起こさない」と反省して定められました。
その内容は、政治のあり方を国民が決める「国民主権」、人が生まれた時から持っている権利を大切にする「基本的人権の尊重」、軍隊を持たず戦争をしない「平和主義」──という三つの原則が柱です。

「日本国民はいつまでも続く平和を願い、平和を愛する世界の人びとを信頼して安全に生きていこうと決めた」。日本国憲法は、平和を目指すそんな思いが書かれた前文と、三つの原則に基づく国のあり方、天皇や国会、内閣、裁判所などの国のしくみを定めた本文からできています。どんな法律よりも優先される法律です。公布から半年後の1947年5月3日に施行(法律としての力が発生すること)されました。

日本国憲法の原本
憲法学者の木村草太さんに日本国憲法について聞きました。木村さんは憲法を小学生に説明するとき、「国が失敗してきたことの反省リスト」と話すそうです。「日本国憲法というルールに従って国民が国の権力者を使いこなせるから私たちの権利が守られ、今あるような状態でいられるのです」と木村さん。
木村さんが日本国憲法を読んだのは中学2年生のころ。当時、学校生活で納得がいかないことが多く、「何かおかしいのでは」と考えていた時でした。日本国憲法には「たくさんの自由について書いてあった。これは自分を守ってくれるものではないかと思った」といいます。

東京都立大教授 木村草太さん:1980年生まれ。専門は憲法学。著書は「憲法」「憲法学者の思考法」「自衛隊と憲法」など多数。趣味は将棋と紅茶を味わうこと
ニュースがわかるオンラインの有料会員(プレミアムプラン・DXプラン)になると、最新号はもちろん、2019年5月号以降のバックナンバーが読み放題!
プログラミング、温暖化、プラごみ、SDGsなど役立つ内容が充実。学校での学習や、自由研究のアイデア、中学受験に出る時事問題にも強くなります。
各プランの特徴、お申し込みは以下から!
