縄文人はスーパースター!?【月刊Newsがわかる11月号】

ドールハウスの世界へようこそ 3月にフェスタ開催【ニュース知りたいんジャー】

ドールハウスを知《し》っていますか? 建物《たてもの》や部屋《へや》をミニチュアサイズに小《ちい》さくして再現《さいげん》した工芸《こうげい》品《ひん》です。みなさんの中《なか》にも人形《にんぎょう》やブロック、鉄道模型《てつどうもけい》で遊《あそ》ぶのが好《す》きな人《ひと》も多《おお》いと思《おも》いますが、小《ちい》さな世界《せかい》をつくって、わくわくするのは古《ふる》くから万国《ばんこく》共通《きょうつう》の楽《たの》しみのようです。3月《がつ》には東京《とうきょう》でフェスタも開催《かいさい》されます。

 イギリスに「最高傑作《さいこうけっさく》」

 ドールハウスは16世紀《せいき》初《はじ》めごろ、ヨーロッパで生《う》まれました。ドイツでは教育《きょういく》玩具《がんぐ》として広《ひろ》がりました。一方《いっぽう》、オランダでは貴族《きぞく》や商人《しょうにん》などの富裕層《ふゆうそう》がコレクションした絵画《かいが》や家具《かぐ》、食器《しょっき》のミニチュアを職人《しょくにん》に作《つく》らせ、それらを飾《かざ》るためにキャビネット(扉《とびら》がついた箱形家具《はこがたかぐ》)式《しき》の小《ちい》さな部屋《へや》や建物《たてもの》も作《つく》られるようになったそうです。ドールハウスはアメリカにも渡《わた》り人気《にんき》となりました。
 ドールハウスの本場《ほんば》となったイギリスで1924 年《ねん》、国王《こくおう》ジョージ5世《せい》の王妃《おうひ》のための「メアリー王妃《おうひ》のドールハウス」が完成《かんせい》しました。建築家《けんちくか》や職人《しょくにん》、ワインや自動車《じどうしゃ》のメーカーが本物《ほんもの》を忠実《ちゅうじつ》に再現《さいげん》し、著名《ちょめい》な画家《がか》や作家《さっか》が直筆《じきひつ》の小《ちい》さな絵画《かいが》や書籍《しょせき》を贈《おく》りました。5階《かい》建《だ》ての建物《たてもの》には電気《でんき》と水道《すいどう》、実際《じっさい》に動《うご》くエレベーターも備《そな》えました。1500人《にん》以上《いじょう》がかかわり3年《ねん》かけてつくった最高傑作《さいこうけっさく》とされ、現在《げんざい》もロンドン郊外《こうがい》のウィンザー城《じょう》に展示《てんじ》されています。

 日本《にっぽん》では?

 日本《にっぽん》では、女《おんな》の子《こ》のおもちゃとして、ドールハウスを参考《さんこう》にした着《き》せ替《か》え人形《にんぎょう》「リカちゃん」(1967年《ねん》)や、森《もり》に暮《く》らす動物《どうぶつ》シリーズ「シルバニアファミリー」(1985年《ねん》)が発売《はつばい》され、1980年《ねん》代《だい》にドールハウスのブームが訪《おとず》れました。ただ、小《ちい》さく作《つく》った調度《ちょうど》品《ひん》や飾《かざ》られるひな人形《にんぎょう》、精巧《せいこう》に作《つく》られた明治《めいじ》・大正時代《たいしょうじだい》のままごと道具《どうぐ》など、古《ふる》くから日本《にっぽん》独自《どくじ》のドールハウス文化《ぶんか》があったと言《い》えます。
 ドールハウスには人形《にんぎょう》が必《かなら》ずしも必要《ひつよう》なわけではありません。日本《にっぽん》では人形《にんぎょう》を置《お》いたドールハウスは、あまり好《この》まれないそうです。

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どれぐらい小《ちい》さいの?

 ドールハウスの縮尺《しゅくしゃく》は「メアリー王妃《おうひ》のドールハウス」が制作《せいさく》された際《さい》、12分《ぶん》の1サイズに統一《とういつ》されました。これはヨーロッパやアメリカで使《つか》われる長《なが》さの単位《たんい》である1フィート(30.48センチメートル)を1インチ(2.54センチメートル)に変《か》えるだけで簡単《かんたん》だからです。この縮尺《しゅくしゃく》に厳《きび》しいコレクター(収集家《しゅうしゅうか》)たちは、正《ただ》しくないものをトイ(おもちゃ)やジャンク(がらくた)と呼《よ》んで、ドールハウスと区別《くべつ》するそうです。
 しかし日本《にっぽん》の住宅《じゅうたく》に置《お》くには、12分《ぶん》の1サイズのドールハウスはやや大《おお》き過《す》ぎます。日本《にっぽん》では18分《ぶん》の1サイズが採用《さいよう》されることもあるそうです。ほかに24分《ぶん》の1や48分《ぶん》の1のものもあります。

 どうやって作《つく》るの?

 木材《もくざい》や金属《きんぞく》、布《ぬの》、ガラス、陶器《とうき》など、ドールハウスやミニチュアの作家《さっか》は本物《ほんもの》の素材《そざい》にこだわって制作《せいさく》しています。また食《た》べ物《もの》や植物《しょくぶつ》などを作《つく》る時《とき》は樹脂《じゅし》粘土《ねんど》を使《つか》います。レンガや畳《たたみ》などは別《べつ》の素材《そざい》を代《か》わりに使《つか》って表現《ひょうげん》するなど、さまざまな工夫《くふう》をしています。
 日本《にほん》ドールハウス協会《きょうかい》では技術《ぎじゅつ》認定《にんてい》試験《しけん》を実施《じっし》し、作家《さっか》や講師《こうし》を育《そだ》てています。木材《もくざい》で窓《まど》枠《わく》や家具《かぐ》、樹脂《じゅし》粘土《ねんど》でサンドイッチや和食《わしょく》の朝食《ちょうしょく》を制作《せいさく》する課題《かだい》などが出題《しゅつだい》されます。また、ダイニングセットを作《つく》る木材《もくざい》や設計図《せっけいず》などの初心者《しょしんしゃ》向《む》けキットも用意《ようい》し、教室《きょうしつ》などでドールハウス作《づく》りのきっかけを提供《ていきょう》しています。

初心者向けキットを使った12分の1サイズのダイニングセット

 見《み》ることのできる機会《きかい》はあるの?

 日本《にほん》ドールハウス協会《きょうかい》主催《しゅさい》の「ドールハウスフェスタ」が3月《がつ》15日《にち》、東京都立産業貿易《とうきょうとりつさんぎょうぼうえき》センター浜松町《はままつちょう》館《かん》(港区《みなとく》)であり、ドールハウスやミニチュアの作家《さっか》や店舗《てんぽ》、会社《かいしゃ》が約《やく》100ブースを出展《しゅってん》します。ドールハウスにくわえて、料理《りょうり》や植物《しょくぶつ》、食器《しょっき》、商品《しょうひん》パッケージ、アクセサリーなどのジャンルや素材《そざい》に特《とっ》化《か》した作家《さっか》の作品《さくひん》も展示《てんじ》販売《はんばい》されます。詳細《しょうさい》は公式《こうしき》サイト(https://festa.dollshouse-association.jp/)で。

(2026年ねん2月がつ25日にち毎日小学生新聞まいにちしょうがくせいしんぶんより)


<取材《しゅざい》協力《きょうりょく》>日本《にほん》ドールハウス協会《きょうかい》
<参考文献《さんこうぶんけん》>ドールズハウス ミニチュア世界《せかい》の扉《とびら》を開《ひら》く(新美《にいみ》康明《やすあき》、新樹《しんじゅ》社《しゃ》)

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