どう生きる? 人生120年【月刊Newsがわかる3月号】

今が旬! 「国産レモン」楽しんで【ニュース知りたいんジャー】

さわやかなかおりに、っぱさが特徴とくちょうのレモン。しぼってものれたり、かわけずって果汁かじゅう砂糖さとう煮込にこんだりと、いろいろな方法ほうほうたのしめる食材しょくざいです。いちねんじゅうれることができますが、日本国内にほんこくない栽培さいばいされるレモンは、さむふゆいましゅん(おいしい時期じき)です。国産こくさんレモンについて、りたいんジャーと調しらべてみました。

野菜やさい、それとも果物くだもの

 みなさんのいえでは、どんなふうにレモンを使つかいますか? ミカンのように果実かじつをそのままべることもあれば、しぼってドレッシングにれたり、いたにくにかけたりと、使つかかたはいろいろです。

 ところでレモンは野菜やさいでしょうか? 果物くだものでしょうか? レモンはみせでどこに陳列ちんれつされているのかを確認かくにんしようと、じゅうすうけん、スーパーや八百屋やおやまわりました。ミカンなどと一緒いっしょ果物くだもののコーナーにならんでいたり、トマトなどの野菜やさいのコーナーにあったりと、半々はんはんでした。
 農林水産省のうりんすいさんしょう生産量せいさんりょうなどの統計とうけいるために、野菜やさい果物くだもの果樹かじゅ)をけています。そだ場所ばしょそだ期間きかんけていて、だいたい2ねん以上いじょうそだくさ植物しょくぶつで、まいとしのようにれてべられるものを「果樹かじゅ」と分類ぶんるいします。一方いっぽう野菜やさいはたけなどで1ねん以内いないそだち、みじか期間きかん収穫しゅうかくできる植物しょくぶつおおいです。生産せいさん状況じょうきょうなどをまとめる統計とうけいでは、レモンは「果物くだもの」に分類ぶんるいされています。

黄色がみずみずしい熟したレモン

 どうやってひろまったの?

 「NHK 趣味しゅみ園芸えんげい 12かげつ栽培さいばいナビ レモン」を執筆しっぴつした千葉大学ちばだいがく三輪みわ正幸まさゆき助教じょきょう果樹かじゅ園芸学えんげいがく)にきました。レモンの原産地げんさんちはインドのヒマラヤ山脈さんみゃくのふもとといわれています。三輪みわさんは「いろいろなせつがありますが、10世紀せいきごろにはひがし中国ちゅうごく西にし中東諸国ちゅうとうしょこくつたわり、12世紀せいきごろには地中海ちちゅうかいなどで栽培さいばいされたようです」と説明せつめいします。国内こくないでは、明治時代めいじじだいには広島県ひろしまけんなどで、苗木なえぎ導入どうにゅうするなど本格ほんかくてき栽培さいばいはじまりました。
 その、レモンは1964ねん輸入ゆにゅう自由じゆうされ、日本にっぽん農家のうか打撃だげきけました。ただ、時間じかんをかけてはこばれる輸入ゆにゅうレモンは、かびがえないよう、ぼうかびざい使つかって品質ひんしつ維持いじしている場合ばあいおおいです。

 レモンには、免疫めんえきつよめるはたらきなどがあるビタミンCや、疲労回復ひろうかいふくなどに役立やくだつクエンさんおおふくまれます。健康志向けんこうしこうたかまりや、地域ちいきそだてられたものを使つかう「地産地消ちさんちしょう」などから、国産こくさんレモンが見直みなおされています。

食材しょくざいとしても定着ていちゃく

 三輪みわさんは、国内こくないでのレモン消費しょうひについては、「ふたつのブームがある」といいます。最初さいしょは、1980ねんだいから2000ねんぐらいまでにかけてです。唐揚からあげにレモンをえたり、メーカーがレモンあじのアルコール飲料いんりょうちかられたりしました。
 さらに2000ねんだい後半こうはん以降いこうだいブームは、調味料ちょうみりょう菓子かし清涼せいりょう飲料いんりょうなど、いろいろな企業きぎょうが「レモンあじ」をがけて、多様たようしていきます。お菓子かしひとつとっても、ケーキやグミ、チョコレートなどといろいろです。レモンだけのレシピぼん複数ふくすう出版しゅっぱんされ、三輪みわさんは「主役しゅやくれる食材しょくざいとして定着ていちゃくして、市民権しみんけんたようです」といいます。
 「レモンはじつは、鉢植はちうえでもそだてられます」ともおしえてくれました。さむさによわいので、しもりそうなとき気温きおんが0下回したまわりそうなときには、部屋へや必要ひつようがあるそうです。「いろわっていく様子ようすなども、ぜひ観察かんさつしてみてください」とはなしました。

 レモン農家のうかひときました

 静岡県伊東市しずおかけんいとうし三枝さえぐさ和義かずよしさん(60)は、2代目だいめのレモン農家のうかです。40ねん以上いじょうまえから、ミカンを栽培さいばいしていたやま斜面しゃめんなどを使つかって、えだのとげがすくなめの「ユーレカ」という品種ひんしゅなどをそだて、まいとし収穫しゅうかくして、地元じもとのレストランなどにおろしています。つちづくりを大切たいせつにし、ねんに5かい機械きかいくさっています。
 5がつ連休明れんきゅうあけごろにしろはなき、しばらくするとちいさなきます。おおきくなったあき緑色みどりいろは「グリーンレモン」として出荷しゅっかします。12がつぎると、じゅくしたレモンを収穫しゅうかくします。のひらでつつめるくらいのおおきさのものを、ハサミでひとひとります。「おおきなや、かわはだがきれいなができるとうれしい」とはなします。
 息子むすこたくみさん(29)は4ねんほどまえから、収穫しゅうかくしたレモンでレモネードをつくり、週末しゅうまつなどに県内けんないのイベントで販売はんばいしています。「伊東いとうや(となりの)熱海あたみのレモンはまだまだられていません。活用かつよう方法ほうほうかんがえていきたい」と意気込いきごんでいました。

手のひらで包めるくらいの大きさになると収穫します=静岡県伊東市で2025年12月23日

 どこでおおれるのかな

 レモンはさむさによわうえつよかぜくと果実かじつきずつきやすく、病気びょうきになりやすい特徴とくちょうがあります。栽培さいばいできるおも産地さんちは「シトラスベルト」ともばれ、世界せかいると北緯ほくい35から南緯なんい35範囲はんい中心ちゅうしんにあり、あたたかい地域ちいき栽培さいばいされています。2022ねん生産量せいさんりょう(ライムをふくむ)は2152まんトンでした。トップはインドで18%、2はメキシコで14%、3中国ちゅうごくの12%とつづきました。

 日本にっぽんでみると、2022ねん輸入ゆにゅうされたレモンは4まん3800トンで、アメリカさんやチリさんおおめました。一方いっぽう国産こくさんレモンは、1まん500トン収穫しゅうかくされました。都道府県とどうふけんべつでは、①広島県ひろしまけん5800トン(全体ぜんたいの55%)②愛媛県えひめけん2000トン(19%)③和歌山県わかやまけん900トン(9%)④宮崎県みやざきけん390トン(4%)⑤熊本県くまもとけん270トン(3%)――となっています。2000ねん以降いこう生産量せいさんりょう拡大かくだいしており、20ねんまえ比較ひかくしても、栽培さいばい面積めんせきは2.7ばい収穫しゅうかくりょうも2.6ばいえています。

(2026ねんがつ21毎日小学生新聞まいにちしょうがくせいしんぶんより)

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