何かを「好き」になったり「好き」でいたりすることは、わたしたちに生きるエネルギーを与えてくれます。2004年に作家デビューし、今年20年の節目を迎えた辻村深月さん(44)は、本屋大賞を受賞した「かがみの孤城」をはじめ、子どもが主人公の小説で多くのベストセラーを送り出してきました。そんな辻村さんには子どものころ、大好きなものがたくさんあったそうです。(「Newsがわかる2024年6月号」より)
たくさんの世界に気づかせてくれる「好き」
「苦しさに心がおぼれそうなとき、好きなものに強くつかまっていればそれが浮輪になってくれた」「日常にもみくちゃにされそうなときには灯台にもなってくれる」――。辻村さんは「好き」があることをそう、言い表してくれました。
今回、辻村さんには小中学生のころに大好きだったものを四つ、あげてもらいました。「今、自分が生きている現実以外にも世界はたくさんあることに気づかされ、救われた」という辻村さんの言葉をヒントに、みなさんも自分だけの「好き」について考えてみませんか。