東京から1250キロ南にある小笠原諸島・硫黄島(東京都)の沖合約1キロに、噴火によって新しい島ができました。毎日新聞社機の航空取材で発見され、気象庁と国土地理院は11月9日、陸地と認定しました。噴火はいったんおさまりましたが、23日に再び確認され、島の大きさは発見時の4.5倍の南北約450メートルに広がりました。(「Newsがわかる2024年1月号」より)
地下のマグマと海水が接触か
噴火があったのは、硫黄島の南側にある翁浜の沖合です。
気象庁などによると、10月21日に噴煙や火山性微動が確認され、その後に噴火が発生。10月30日には毎日新聞社機からも噴火が確認されました。数分に1度、火山灰と海水の混合物が約20~30メートルの高さまで激しく噴き上がり、噴火口からは軽石が流れ出し、島の反対側まで連なるように流れていました。地下にあるマグマとその上の海水が接触したことに伴うマグマ水蒸気爆発とみられるそうです。
新しい島は岩のかたまりで、噴火地点のすぐ北側に噴出物によってできました。航空取材に同乗した東京大学地震研究所の前野深准教授(火山地質学)は11月1日、一連の噴火で直径100メートル程度の新しい島が形成されたことを火山噴火予知連絡会に報告。気象庁と国土地理院は同9日の定例記者会見で、陸地だと認めました。
気象庁によると、ほぼ同じ地点で2022年7~8月、10月、12月、2023年6月にも噴火が起きています。
火山噴火で 硫黄島の沖合に新たな島
https://www.newsgawakaru.com/news/2401/24_25
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