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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

広島お好み焼き大解剖|マジかル ニュース探り隊

関西のお好み焼きとは作り方から全く違う広島のお好み焼き。広島市にある「Wood Egg お好み焼き館」を訪ねて、広島のお好み焼きはどんなもので、いつからあるのか、また味の決め手となるソースの特徴など、そのさまざまな魅力を調べました。(「Newsがわかる2023年6月号」より)

戦後の広島を復興を支えた栄養満点食

 材料を混ぜて焼く関西のお好み焼きと違い、材料を混ぜずに重ねて焼くのが広島のお好み焼き。野菜たっぷりでボリュームも満点の優れものです。

 このスタイルが確立されたのは、広島に原爆が落とされ焼け野原となった1950年ごろ。広島市内の屋台で、アメリカからの支援物資として配給された小麦粉を水で溶き、野菜と一緒に鉄板で焼いて作られたのが始まりです。

 そしてお好み焼きに欠かせないソースを作るのが、広島発祥のオタフクソース。お好み焼きと相性のいい“とろみ”がきいた「オタフクお好みソース」を1952年に発売しました。

左/野菜や果実など約50種類の原材料を使った“とろみ”のある「オタフクお好みソース」。お好み焼きのおいしさを引き立てる 右/「オタフクお好みソース」の味の決め手となるナツメヤシの実、デーツ。深いコクと甘みをもたらす原料として1975年から使っている

◆お好み焼きを作ってみよう!

 オタフクソース本社のすぐ近くにある「Wood Egg お好み焼館」では、お好み焼きとソースの歴史や魅力を伝える「おこのミュージアム」を見学できるほか、お好み焼き教室を実施しています。

 日々、おいしいお好み焼きの作り方を研究しているお好み焼課のスタッフが、広島のお好み焼きを作るコツを伝授。また、オタフクソース本社で行う工場見学も受け入れています。

お好み焼きやオタフクソースの歴史を伝える「Wood Egg お好み焼館」 

昭和30年代に急増した、住宅の一部を改装したお好み焼き店