大学で助手や講師をしながら、65歳で理学博士の学位を受けた富太郎。77歳で大学をやめてから、これまで以上に植物へ情熱を注いだといいます。ここからは富太郎の功績をみてみよう。(「Newsがわかる2023年6月号」より)
◆日本中の植物に名前を!
日本のどこにどんな種類の植物が生えているかという植物相を研究した富太郎は、約7000種あるとされる日本の植物のうち、新種など1500以上の植物を分類し命名した日本人です。
日本の植物分類学の草分け期、来日した西洋の研究者らは、限られた期間と地域でしか採集調査ができなかったため、見逃した植物は多分にあったといいます。
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