地球には14億立方キロメートル前後の水が存在しています。そしてその量には、ほとんど変化がありません。その水で地球全体を覆ったとすると、その深さは約2700メートルにもなります。地球にはいかに大量の水があるかがよく分かりますよね。しかし、その水はいったいどこにあるのでしょうか?
※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。
地球の水の約97%は、海水が占めています。海の表面積は約3億6100平方キロメートル、体積は約13億5000万立方キロメートル。平均の深さに関しては3800メートルあり、富士山の高さとほぼ同じ高さとなります。
海水が97%となると、残りは3%はどこにあるのでしょうか?3%のうち、約1.7%が南極やグリーンランドなどの氷です。この南極の氷がすべて溶けてしまうと、海面が約70メートル上昇すると推定されています。
海水と氷以外では、地下水、湖沼、河川などの淡水です。それに大気中にも水(水蒸気、雲)があり、その量は総量のわずか0.001%に過ぎません。その「0.001%」が雨や雪となって地上に降りそそぎ、ふたたび蒸発して水蒸気になり、大気中に戻っています。
「0.001%」と聞くと大きな数字には聞こえませんが、時に大雨や大雪、台風などもたらしているのが、そのわずか「0.001%」の中というわけですから、改めて地球には大量の水があるかがよく分かりますよね