科学コミュニケーターの本田隆行さんと相棒のボットンが、日常のあちこちに潜む科学を探っていきます。今回は糸をひっぱるだけでなぜ?「たこが揚がる理由」をナゾ解き!(「Newsがわかる2025年1月号」より)

たこを揚げるには、風って大事だよね?
そうだね、風がない時は走ることでたこに風を当てないと揚がらないものねえ
でも、同じように走っても、揚がる時と揚がらない時があるんだよなあ……
じゃあ、まずは揚がった時のたこのようすを思い出してみようか。その時、たこはどんな姿勢になっていた?
え~と、たこは糸に引っ張られながら……ぼくの方に向いて斜めになってたよ!
そうだね、風がない時は走ることでたこに風を当てないと揚がらないものねえ
え? 風? ん~まっすぐ正面から当たってるのかなあ? いや、上からかなあ??
頭が進んでいる方向に傾いたたこを引っ張ると、前からたこに当たった風は、足のほうへと逃げていくよね。こうして風を上手に逃がすことで、たこは空へと揚がっていくんだ
へえ~! 風を当てるだけじゃなくって、風を“逃がす”のが大事なんだね!!
そう。たこの姿勢を調整して、風を味方につけるのがポイントなんだよ

でもさあ、同じような形のたこでも揚がりやすかったり、揚がりにくかったりするのはなんでだろう?
あるよね、グラグラ横に動いたり、グルグル回っちゃったりするやつ! じゃあ、それも風のようすを考えてみようか
揚がるためには、下に風が逃げないといけないんだったよね? グラグラするたこは横に動くってことは……風が横にも逃げてるってこと?
そう! 下だけでなく横にも風が逃げちゃうと、上だけでなく横に行こうとする力が、たこに生まれちゃうんだ
そうなんだ! 余計な力が生まれるだなんて……たこって繊細だなあ
そんな時は、左右のバランスが整うように軽く“反り”をつけるとグラグラしにくくなるはず
じゃ、クルクル回っちゃうたこはどうなの?
たこについている糸のバランスやたこの重さによっては、姿勢が安定しないこともあるんだ。クルクル回るたこは、糸のついている場所をちょっとだけずらしてみたり、下側に“足”をつけたりすると安定しやすくなるよ
へえー! なんだか実験みたいだね!
ほんとだね、たこ揚げも立派な科学の実験だね! よーしボットン! どっちがうまく揚がるたこを作れるか、試してみよう!!
イラスト:こばやし あさみ
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