縄文人はスーパースター!?【月刊Newsがわかる11月号】

「夏の雲」のナゾを解こう!

科学かがくコミュニケーターの本田隆行ほんだたかゆきさんと相棒あいぼうのボットンが、日常にちじょうのあちこちに潜ひそむ科学かがくを探さぐっていきます。今回こんかいは”モクモク”にはワケがある。「夏なつの雲くも」をナゾ解とき!(「Newsがわかる2024年7月号」より)

 夏なつだなあ!と思おもわせる雲くもの正しょう体たい

そもそも雲くもって何なにものなのさ?

空くう気き中ちゅうの湿しっ気けが冷ひえてできた、すごく小ちいさな水みずや氷こおりの粒つぶが集あつまってるんだ。透とう明めいな粒つぶだけど、たくさん集あつまると光ひかりが散ちらばって白しろく見みえるんだよ。透とう明めいな氷こおりから作つくる「かき氷ごおり」が白しろく見みえるのと同おなじ理り由ゆうだね

そうなのか~。水みずや氷こおりの粒つぶって、落おちてこないの?

もちろん、何なにもなければ落おちるよ。でも、上うわ向むきの風かぜが吹ふいていれば、粒つぶは落おちることができずに浮うかんだまま。雲くもは上うわ向むきの風かぜに乗のって浮うかんでいるんだ。ちなみに、粒つぶどうしがくっついて大おおきくなると、重おもくなって地ち上じょうまで落おちてくる。これが雨あめだね

なるほど~! それでそれで、夏なつっぽい雲くもはどうやってできてるのさ?

夏なつって、太たい陽ように照てらされて地じ面めんが熱あつくなるでしょ? すると地じ面めんに接せっする空くう気きも熱あつくなる。空くう気きってあたたまると軽かるくなるから、あっちこっちであたたまった空くう気きが上うえに昇のぼって冷ひやされて、雲くもを作つくってるんだ

地面からの熱であたたまった空気が上空に昇る。その空気が寒い上空で冷やされ、水蒸気が水の粒となって雲を作る

へー! 夏なつによく見みる雲くもは、あっちこっちで空そらに昇のぼる空くう気きが作つくった雲くもだったのか

そうそう。ジメッとした夏なつの空くう気きがぐいっと上うえに昇のぼると、湿しっ気けが水みずや氷こおりの粒つぶに変かわっていき、どんどん上うわ向むきに成せい長ちょうするからモクモクした雲くもになるんだね

 ヒヤッ……とした風かぜには注ちゅう意いせよ?

そういえば、雲くもってちゃんとした名な前まえってあるの?

あるよ。夏なつを代だい表ひょうする雲くもだと、モクモクしてておいしそうなのが「積せき雲うん」。そして、すごく背せが高たかくて迫はく力りょく満まん点てんなのが「積せき乱らん雲うん」って言いうんだ

※ウェザーニューズの「高さと形で決まる10種類の雲の名前」を基に作成

積せき乱らん雲うんって、入にゅう道どう雲ぐものこと?

実じつは入にゅう道どう雲ぐもって、とても大おおきな積せき雲うん(雄ゆう大だい積せき雲うん)の別べつ名めいなんだ。積せき乱らん雲うんはそれがさらに大おおきく発はっ達たつしてできる。見み分わけ方かたは、てっぺんの形かたちかな。入にゅう道どう雲ぐもは坊ぼう主ず頭あたまみたいに丸まるいけど、積せき乱らん雲うんはまるで山やまのようだったり風かぜになびいて平たいらだったりする

発達した巨大な積乱雲。その上部が成層圏付近に達し、横に広がるようにのびて金属加工で使われる金床のような形になる「かなとこ雲」に=東京都調布市で2020年8月

そうだったんだ! 積せき乱らん雲うんってすごい迫はく力りょくだね……

迫はく力りょくは見みた目めだけじゃないんだ。積せき乱らん雲うんの下したでは大おお雨あめが降ふるし、雷かみなりも鳴なる

えー大たい変へん!! ……あ、夏なつの夕ゆう立だちとかゲリラ雷らい雨うとかって、ひょっとして!

そう! 夏なつの暑あつさで勢いきおいよく発はっ達たつした積せき乱らん雲うんの下したは、分ぶ厚あつい雲くもで太たい陽ようの光ひかりがあまり届とどかないんだ。急きゅうに暗くらくなってヒヤッとした風かぜが吹ふいてきたり、雷かみなりが聞きこえてきたりすると要よう注ちゅう意いだね

ひええ雷かみなり怖こわい、大おお雨あめ怖こわい! ぼくは水みずにぬれたら故こ障しょうしちゃうから、すぐ建たて物ものの中なかに避ひ難なんしないと

特とくに近ちかごろは、急きゅうな大おお雨あめが多おおいし、雷かみなりは命いのちにも関かかわるから本ほん当とうに気きをつけないとね

ナビゲーター:本田隆行(ほんだ・たかゆき)
「科学とあなたをつなぐ人」。大学院時代の専攻は地球惑星科学。市役所と日本科学未来館の勤務を経て、プロの科学コミュニケーターとして活動中。

【本田隆行さんのX】
https://x.com/taka_honchan

イラスト:こばやし あさみ

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