科学コミュニケーターの本田隆行さんと相棒のボットンが、日常のあちこちに潜む科学を探っていきます。今回は毎年日付が変わる祝日、 「春分の日」をナゾ解き!(「Newsがわかる2024年4月号」より)

気まぐれじゃなくって、春分の日をいつにするかはちゃんと決まってるよ
春分の日を決める方法があるってこと?
そう。春分の日には、実は天文学が関係しているんだ
え? 天文学って、宇宙の話?
ぼくらが眺める星空には、地球上と同じように緯度や経度、北極に南極、赤道も決められていてね
へえ! 空にも“住所”がつけられるわけか

太陽の通り道「黄道」と「天の赤道」は、2点で交わる。太陽が南側から北側に通過する点を「春分点」、反対に北側から南側に通過する点を「秋分点」と呼ぶ。太陽が「春分点」を通る瞬間が「春分」でこの日が「春分の日」だ。「秋分」や「秋分の日」も同じ
そう、これで月や太陽が日々どこにいるか表せるよね。で、太陽が「天の赤道」を南から北に向かって通過する日を「春分の日」って言うんだ
それが今年は3月20日にある、ってことなんだね
その通り! でも1年はぴったり365日ってわけじゃなくて少し半端があるから、国立天文台が毎年計算した上で、前の年の2月1日に正式な発表をしているよ
春分の日が天文学で決まるってのはわかったけど、一体どんな日なの?
春分の日の地球を見てみると、イメージできるかもね

あ、春分の日は、影が北極と南極を通ってぴったり半分になってる!
すごい、よく気づいたね! これで地球がくるりと回ると……
きっと、昼と夜がちょうど半分ずつだねえ。そっか、冬は夜が長くって、夏は昼が長い。ちょうどその間を“春が分ける”から「春分」なんだね
ボットン……今日はすごいさえてるね……!
うふふふ〜、あったかくなって調子いいのかも!
そうそう、春分を過ぎるとどんどん春めくから、昔から農作業を始める目安にすることもあったみたい。それにしても、まさか祝日と天文の話がつながるとは、びっくりだよねえ
まだまだ身の回りには、意外なつながりのある話があるんだろうね~ワクワクする!
祝日を決めた法律に、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日って書いてあるんだ。ワクワクを探しに、外へお散歩しに行きたくなるような祝日だよね
よーーし! 行こう! 今すぐ行こう! さあ!
イラスト:こばやし あさみ
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