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【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

立川志の春の「落語で英語」第25回

てんらくゆうめいこっけいばなしひとつ、「ぐろのさんま」。あきになると、らくたちがあちこちでえんじます。このはなしいたら、きっとさんまをべずにはいられなくなるほど、おいしそうで、おもしろい!(「Newsがわかる2023年10月号より)

【英文】

An autumnアノータム storyストーリー about aアバウラ samuraiさむらい lord whoローァッフ knowsノウズ littleリル about theアバウッダ worldワール.

Oneワン dayデイ, the lordローァッ goesゴーズ on aオナ horsebackホースバック ridingライディン tripチュリップ toトゥ Meguroめぐろ. Feelingフィーリン hungryハングリー, heヒー asksアスクス forフォー hisヒズ lunchboxランチボックス, but hisバリズ subordinatesサボーディネッツ tellテオ himヒム theyデイ forgot toフォガットゥ bring itブリンギッ. Beingビーイン disappointedディッサポインテッ, heヒー noticesノーティセス inイン theディ airエア, a tastyテイスティー smellスメオ heヒー hadハッ neverネヴァー smelledスメオ beforeビフォア. Whenウェン heヒー asksアスクス what it isワリリズ, hisヒズ subordinatesサボーディネッツ answerアンサー, “this isディスィズ the smellスメオ ofオヴ grilledグリウド Sanmaさんま (pacificパスィフィック sauryサウリー), a fishフィッシュ forフォー ordinaryオーディナリー peopleピーポー. It isイリズ notナッ somethingサムティン thatダッ suits yourスーチュア nobleノーボー tasteテイス.” The lordローァッ snapsスナップス, “doドゥー notナッ sayセイ such a thingサッチャティング inイン times ofタイムゾヴ importanceインポーテンス!” andエン makesメイクス themデム bringブリング the fishフィッシュ. Howハウ deliciousディリシャス the grilledグリウド Sanmaさんま heヒー ateエイッ forフォー the firstファース timeタイム underアンダー theディ autumnオータム skyスカイ wasワズ! Everエヴァー sinceスィンス thenデン, the lordローァッ becomesビカムズ infatuatedインファチュエイテッ withウィッ Sanmaさんま.

【和訳】

 けんらずなお殿とのさまのはなしあきといえば「ぐろのさんま」だ。

 ある、お殿とのさまがぐろまでとおりにかけたときのこと。おなかがすいてちゅうしょくをとろうとおもったところ、らいべんとうわすれてしまったとう。ガッカリしていると、どこからかかいだことのない、おいしそうなにおいがただよってきた。お殿とのさまがにおいのもとをたずねると、らいが「このにおいはしょみんべるうお、さんまをいているにおいです。けっして殿とののおくちうものではございません」とこたえる。「このいちだいにそのようなことをっていられるか!」とおこって、お殿とのさまはさんまをってこさせる。あきそらしたはじめてべるきたてのさんまのおいしかったこと! それからというもの、お殿とのさまはさんまのことであたまがいっぱいになってしまう。

目黒めぐろのさんま」のはなし英語えいご表現ひょうげんする日常にちじょう会話かいわ使つかえるセンテンスがたくさんあります。とく大事だいじなものをていきましょう。

 あきぞらしたべる、きたてのあぶらののったさんまよりもおいしいものはない、という

 むかし、さんまのようにあぶらつよさかなからだわるいとされており、だん、お殿とのさまはべられなかったそうです。べられたものは、らいどくをしたあとの、えたたんぱくさかな。おいしくなさそうですね。

 お殿とのさまがおいしそうにさんまをべたあとらいかい「そのほうたちもくうふくであろう。くるしゅうない、ほねをとらせる」といます。たいするらいは「ありがたきしあわせ!」。いぬでもそんなことはわないでしょうから、らいというのはたいへんです。

 won’tウォウンッwillウィ notノッしょうりゃくけいです。さんまのことはほかのものにはないしょにしてください、とお殿とのさまはらいたのまれます。でもお殿とのさまのあたまなかはさんまでいっぱい。それで「わかっておる、そのことはわん。さんまのことはわん!」。このパターン、にちじょうかいでも使つかえますね。

ぐろのさんま」のサゲのせりふです。しきりょうにんつくった、あぶらいてぼねってパッサパサになったさんまがおいしくなかったので、お殿とのさまが「どこでってきた?」といたところ「(ほんばしの)うおで」とわれたのにたいし、「それはいかん、さんまはぐろかぎる」。

 とうきょうぐろというと、いまではおしゃれなかいのイメージがありますが、だいおかかわがあって、ぜんゆたかなしょでした。うみのないぐろでさんまがとれるわけはないのですが、さいひとことにお殿とのさまのむじゃきさがあらわれています。

 いまでもあきには、このらくにちなんで、ぐろえきまえで「ぐろのさんままつり」がかいさいされています。「秋刀魚」といてさんま。きたての秋刀魚さんま、おまつりであきそらしたべたらおいしいですよお~。

あわせてもう!