月刊ニュースがわかる2021年7月号より
自動で床をきれいにしてくれる掃除ロボット、会話できる人型ロボットー。ロボットは今、従来の製造業の分野にとどまらず、一般家庭や介護といった生活の場面にも活躍の場を広げ、身近な存在になりつつあります。ロボットは私たちの暮らしにどのようにかかわり、これからの暮らしをどう変えていくのでしょうか。
日本でロボットが活躍し始めたのは1970年代からです。当時は高度経済成長期で、労働力の不足を背景に、工場で人に代わって製品の組み立て作業などを担う産業用ロボットが普及していきました。近年は、人工知能(AI)※を搭載したロボットの開発が進んでいます。人工知能技術の進歩によって、コミュニケーション能力や判断能力が向上し、ロボットは自ら考えて行動できるところまで進化しています。
※AIとは…物事を学んだり、考えたりといった人間の知的な活動をコンピューターに肩代わりさせたもの。「AI」は、「Artificial Intelligence」の略。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、国内のロボット産業の市場規模は、2035年には2015年の約6倍にあたる9.7兆円まで成長すると予測されています。特に大きく伸びると見込まれているのがサービス分野です。清掃、警備、案内などの業務を担ったり、介護をサポートしたりと、暮らしに密着したロボットの需要が高まりそうです。(編集部)
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