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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

脱炭素へ進む新技術

脱炭素社会へ向けた挑戦が始まっています。
政府は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする方針を掲げ、さまざまな新技術を広めるとともに、経済成長を図っていくつもりです。日本では具体的にどのようなことを考えているのか、詳しくみていきましょう。(「Newsがわかる 総集編 2022年版」より)

グリーン成長戦略とは?

 政府は2020年12月「グリーン成長戦略」を発表しました。「グリーン成長戦略」とは、経済成長と環境適合をうまく循環させるための産業政策です。
 グリーン成長戦略の中では、「14の重点分野」で2050年までにどれくらい新技術を普及させるかといった目標を掲げています。

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 「14の重点分野」には、EV(電気自動車)や燃料電池自動車、次世代電池、さらにバイオ燃料といったカーボンリサイクル産業といった7つの「輸送・製造関連産業」、次世代再生可能エネルギーをはじめとした4つの「エネルギー関連産業」、住宅に設置する太陽光の次世代型の開発や、地域の脱炭素化ビジネスなど3つの「家庭・オフィス関連産業」が挙げられています。

◇電力の需要増にどう対応する?

 政府の戦略が成り立つかどうかは、発電でいかに脱炭素化できるかにかかっています。二酸化炭素排出量の約4割を電力部門が占めているからです。
今後ますます電化が進み、政府は電力の需要が今より30~50%すると考えています。

 国内ではまだ広まっていない洋上風力家電を本格的に導入するなど、再生可能エネルギーの割合を現在の約3倍に相当する50~60%に増やして脱炭素社会を実現していく考えです。

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Newsがわかる 総集編 2022年版

出版社:毎日新聞出版 定価:1,000円