【ニュースがわかる2024年7月号】巻頭特集は「沸騰」する地球の未来

内閣改造って何だろう?【ニュース知りたいんジャー】

岸田文雄総理大臣は13日、内閣改造をして、第2次岸田再改造内閣をスタートさせました。新しくなった顔ぶれで、秋の臨時国会に臨みます。政治のニュースが多いこの季節、内閣改造や臨時国会について調べました。【小山由宇】


 ◇大臣を代えるんだね?


 総理大臣と各役所の大臣をひっくるめて、内閣と言います。内閣改造は、総理大臣(総理)が、大臣の一部や大部分を入れ替えることです。総理は憲法に基づき、大臣を任命したり、辞めさせたりすることができます。
 衆議院選挙や内閣総辞職の後、新たに(もしくは再び)総理になった人が、すべての大臣を任命するのは「組閣」です。内閣改造と区別されます。
 総理以外の大臣の人数は、内閣法という法律によって、数年前は「17人以内」とされていました。今は内閣法が改正されていて、特別に「復興大臣」と「万博担当大臣」の2人を増やせます。このため、総理と、19人の大臣がいます。ちなみに「官房長官」も、19人の大臣の一人です。


 ◇何のために改造するのかな

 いくつか理由があります。一つは、何かの政策に力を入れるために、その分野に得意な人を大臣にしたいからです。岸田文雄総理大臣は記者会見で「経済、社会、外交安全保障の三つを政策の柱として、強固な実行力を持った大臣を起用した」と説明しました。
 もう一つは、内閣のイメージを変えるためです。今回は、女性の大臣が過去最多タイの5人になりました。国民に人気がある人を大臣にして、内閣支持率が跳ね上がった例もあります。そして、総理が、自分が所属する政党に「いい顔」をするためです。大臣になりたかった人を任命してあげれば、政党の中にある不満を抑えることができます。
 ここ数年、自民党の総理は毎年9月ごろに改造をしています。自民党の幹事長や政調会長などの任期は1年で、この時期に任期が切れます。総理としては、自民党と内閣の人事を一緒にやる方がやりやすいのです。


 ◇第2次岸田再改造内閣?


 今の内閣は、第2次岸田再改造内閣と呼びます。何やら長い名称ですね。衆議院選挙や内閣総辞職があると、国会では必ず「総理指名選挙」があります。そこで選ばれた人が総理になりますが、指名選挙を1回経るごとに、「第1次内閣」「第2次内閣」……と数が増えていきます。
 岸田総理は2021年10月、指名選挙を経て第1次内閣を作りました。そして同じ月の衆議院選挙で勝つと、11月に指名選挙をして、第2次内閣をスタートさせました。第2次内閣は22年8月に1回目の改造をしたので、第2次岸田改造内閣になりました。今回は、第2次内閣での2回目の改造だったので、「再び」が加わって「第2次岸田再改造内閣」です。


 ◇安倍晋三元総理の場合は?


 安倍さんは2006~07年が第1次内閣です。12年、再び総理になって第2次内閣を作りました。その後、2回の衆議院選挙に勝って、第4次内閣まで作りました。第3次内閣の時は、改造を3回もしたので「第3次安倍第3次改造内閣」という長い名称になりました。
 ここで「あれ? 第2次安倍政権という言葉ばかり聞いていたよ?」と思う人がいるかもしれません。
 テレビや新聞によっては、06~07年を「第1次安倍政権」、12~20年を「第2次安倍政権」と呼んでいました。連続して政権を担った期間が、二つに分けられるからです。でも、後ろの期間をすべて「第2次内閣」と表現するのは誤りなので、ニュースや記事では「第2次政権」と表現していました。


 ◇改造のすぐ後に国会を開くの?


 ここ数年、内閣改造をして、その後に臨時国会を開いてきましたが、法律上、改造と国会の開会には、何の関係もありません。
 国会には、通常国会、臨時国会、特別国会の3種類があります。国会法で毎年1月から150日間開くと決まっているのが、通常国会です。政府の予算などを決めます。
 衆議院選挙の後、総理指名選挙をするのが特別国会。内閣が必要と考えた時、あるいは衆議院議員か参議院議員の4分の1から要求があった時に開くのが、臨時国会です。
 この秋に予定される臨時国会は、内閣が必要と考えたため開きます。ガソリンをはじめとした物価高への対策を盛り込んだ補正予算案などを議論します。せっかく開くのですから、総理や大臣、国会議員には実りある議論を期待したいですね。(2023年09月27日毎日小学生新聞より)