Q: 姿勢を良くするには、どうしたらいいですか?(東京都、小5ほか多数)
全身運動で少しずつ 壁を使いチェックを
A 近年、姿勢が悪い子どもが増えています。昨年、毎小のプレゼントコーナーに「姿勢改善ペン」を掲載したところ、いつもよりたくさんの応募が編集部に集まりました。そのほとんどのはがきには「姿勢の悪さをなんとかしたい」と書かれていました。
大人になってからよりも、子どもの時の方が姿勢は改善しやすいといわれています。理学療法士として、病気やけがをした人のリハビリ治療などに携わる順天堂大学保健医療学部の助教・中村絵美さんに、子どもの頃に正しい姿勢を身につけることの大切さを教えてもらいました。
姿勢が悪くなる原因は、いろいろあります。今の子どもたちは、ゲームやスマートフォンなどに集中している間に、いつのまにか前かがみになっている時間が増え、それが習慣化しています。姿勢が悪いと、体をうまく動かせなくなって、けがをする恐れが増えます。肩が上がりにくくなったり肩こりになったりして勉強に集中できないなど、悪い影響が出てきます。
特に背中が丸まる猫背は、習慣化すると息を大きく吸うのが難しくなり、肺活量が減ってしまう可能性も高まります。肺活量が少なくなると、疲れやすくなったり持久力が低下したりします。
一方、和式トイレが少なくなったことで、しゃがむことができない子も増えています。生活様式が変わり、いすやベッドを使う外国のスタイルになったことが影響していますが、しゃがめないと、腰を痛めたり、けがをしやすくなったりします。「しゃがむ」「前屈(体を前にかがめること)」「バンザイ」などの動きができるかどうかで、正しい姿勢で生活しているかどうかがわかります。
では、どうしたら姿勢を良くできるでしょうか。
習慣化してしまった悪い姿勢を直すには、まず「ごはんを食べる時だけでも正しい姿勢を意識する」ことから始めてみてください。いすに深く腰かけ、背もたれに背中をぴったりとつけて、骨盤を立てて姿勢を正します。
姿勢が良いかをチェックするには、家の壁を使います。壁の前に立ち、背中、おしり、かかとを壁につけた時に、後頭部が壁についていれば良い姿勢です。ここで下を向くと、靴ひもの結び目が見えるように立ちましょう。後頭部がつかないときは悪い姿勢です。
そして、運動も大事です。スマホやゲームの画面を見ていると、運動など遊びの時間が減ってしまいます。丸まった背中は、運動で元に戻すことが可能です。そのためには、何か特別な運動をするのではなく、日常的に全身を大きく使った運動をしましょう。気軽にできるNHKのラジオ体操は、ストレッチ効果もありオススメの全身運動です。
子どもは大人より体が変化しやすく、今は姿勢が悪くても、大人よりずっと早く姿勢を改善できます。短くてもいいので正しい姿勢をとる時間を作り、全身運動を少しずつ始めて、正しい姿勢を習慣にしていきましょう。【毎日小学生新聞編集部・木谷朋子】<え・村上和>(毎日小学生新聞2024年6月24日掲載)

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