「週刊エコノミスト」で幅広いジャンルの本を紹介している「話題の本」コーナー。その中から、親子でも楽しめる、より深く知ることでタメになる本を厳選してご紹介します。
金融ライターでありつつコメディアン、声優でもあるというユニークな著者。
本書はイギリスで上演されたコメディーショー「税制について話そう」が下敷きになっているという異色の本だ。
人類最古のメソポタミア文明時代からすでにあった税制について、黒死病やアメリカ南北戦争、第二次世界大戦など時代状況別に分析し、社会との関わりを考察。
さらにテクノロジーの進歩に現代の税制が追い付いていない現状を憂慮し、今後の税制についても提言する。
(「週刊エコノミスト」21年10月26日号『話題の本』より)

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紹介した本はコチラ
タイトル:
税金の世界史
著者:ドミニク・フリスビー
訳者:中島由華
出版社:河出書房新社
定価:2,585円
全国書店等にてお買い求めいただけます
著者プロフィール
[著者]ドミニク・フリスビー(Dominic Frisby)
イギリスの金融コラムニスト兼コメディアン。マンチェスター大学卒業。「マネー・ウィーク」誌で投資のコラムを連載。「ガーディアン」や「インデペンデント」にも定期的に寄稿。テレビやラジオにもよく出演する。
[訳者]中島由華 (なかじま・ゆか)
翻訳家。訳書に、P・D・スミス『都市の誕生』、J・ボイコフ『オリンピック秘史』、M・O・スラヒ『グアタナモ収容所 地獄からの手記』、A・キーン『インターネットは自由を奪う』など多数。