新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
政府はデジタル庁を中心に行政手続きの デジタル化を進めている。その鍵と位置付けるのがマイナンバーカード(マイナカード)の普及だ。個人認証ができる電子証明書が搭載されたマイナカードを持てば、引っ越しなどの際も住民票を移す手続きをオンラインでできるようになったり、預貯金口座とひもづけて公的な給付金などをスムーズに受け取れるようになったりする。ポイント付与事業などで取得を促してきた経緯があり、2023年末時点で人口の約7割が保有する。
2024年12月 健康保険証廃止
マイナーカードに関して政府は、従来の健康保険証を2024年12月に廃止して、マイナカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替えると決めている。「治療や服薬の履歴を医療機関や薬局間で共有でき、適切な医療を提供できる」「就職や離職のたびに保険証を切り替える必要がなくなる」などの利便性を強調する。
切り替えない人には、健康保険証の代わりとなる「資格確認書」(有効期限は最長5年)を発行するとしているが、カード取得の「事実上の義務化」ともいえる。
しかし、マイナンバーやマイナーカードをめぐってはトラブルが続出。健康保険証などと連携する際、誤って他人の情報をひもづけていた事案が相次いで発覚した。入力ミスなどが原因だった。
国・地方自治体は総点検を実施するなどして国民の不安払拭を図る。だが マイナ保険証の利用率が5%未満(2023年12月)に低迷するなど、制度の浸透は不十分だ。高齢者や社会的弱者にとっては取得のハードルが高い点も懸念されている。
(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)
次回は12月6日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
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