新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
近年の豪雨では、大規模河川の水が堤防を越える外水氾濫に限らず、内水氾濫による浸水被害も目立つ。
内水氾濫とは「排水能力を超えた中小河川の水が市街地にあふれ出す」「都市で下水道の排水能力を超えた雨水がマンホールから地表にあふれる」――といった現象だ。2019年の台風19号では144市区町村で起き、川崎市では増水した多摩川から排水管を逆流した水がタワーマンション地下に流入、電気設備を不能にした。
このため国土交通省は2019年以降、内水氾濫に備えたハザードマップを作るよう市区町村に求めている。だが2020年末の時点で、下水道による浸水対策を進める全国1071市区町村のうち、約6割は作っていなかった。精度によっては数千万円ともされる浸水シミュレーションの費用がネックになっているようだ。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)
次回は7月16日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
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