【ニュースがわかる2024年8月号】巻頭特集はテーマから探す! ミラクル自由研究

学校の記号 なぜ「文」? 【疑問氷解】

Q 学校の記号、なぜ「文」?(神奈川県横浜市、小6)

文字を習う場所だから

 A 地図を作っている国土地理院(茨城県つくば市)の広報広聴室の担当者に聞きました。結論から言うと、残念ながらはっきりとした理由はわからないそうです。由来を記した資料が残っていないからです。国土地理院や「地図と測量の科学館」では、「文字を習う場所だから」と推測して説明しているそうです。

 ちなみに学校の地図記号が生まれたのは1885年。今とは全然違う、巻物に似た形の記号でした。6年後、現在の「文」の記号となり、現在に至ります。1965年、高校は「文」を○で囲んだ記号で表して、小中学校と区別するようになりました。

 地図記号の中にはほかにも、文字が基になっているものがあります。郵便局は、カタカナの「テ」を○で囲んだ記号で表します。これは昔、郵便などを扱う役所が「逓信省」という名前だったため、頭文字の「テ」を記号にしました。封筒の形を表した違う記号だった時期もありましたが、1909年から現在の記号に近い「テ」の形になりました。また、官公署(国や地方の役所)の記号は、漢字の「公」を基にしたデザインになっています。石油や天然ガスなどを掘り出す油井・ガス井の記号は、漢字の「井」の字と同じ形です。

 字の形以外では、関係する物の形などを基にしたデザインが地図記号には多いようです。裁判所の記号は、立て札をかたどっています。昔、裁判所が裁判の内容などを立て札で知らせていたことにちなんでいます。税務署はお金の計算をするので、そろばんの玉の形が記号になりました。消防署は、昔、火事を消すときに使っていた「さすまた」という道具の形を記号にしました。警察や交番の記号に見られる「×」の印は、警察官が持っている警棒を交差させた形を表しているそうです。

 丸暗記しようとすると覚えにくい地図記号も、由来を考えてみると少し覚えやすくなるかもしれません。【毎日小学生新聞編集部】

 

              (「疑問氷解 Vol.6(毎日小学生新聞)」より)