本誌巻頭特集では、能登半島地震の被害や現状、地震のメカニズム、被害の減らし方などについて学びましたね。ここでは地震に備えることについて、シーマ先生と一緒に考えてみましょう。


Aさん:昨日の夕方の地震、わりと揺れたよね。僕、読んでた漫画をにぎったまま、テーブルの下にやっと隠れたよ。はずかしいけど、いつもパニックになっちゃうんだ
Cさん:わかる~。私は校庭で遊んでたから、広いところにみんなで集まった。「まずは自分の身を守ること」って、いつも避難訓練で言われてるのを思い出したよ


Bさん:僕はエレベーターから降りたところだったの。閉じ込められなくてよかったけど、あせった!! 昨日は家族みんなで、地震の時にはどうしたらいいか話し合ったよ
シーマ先生:それはいい機会になったね。いざという時にあわてないためにも、大きな地震が起こったら、家族とどう連絡をとり合うか、どこへ行くかについて、あらかじめ大まかな方針を決めておけるといいよね。家の中の防災はもちろんだけど、学校の通学路に崩れたら危ないブロック塀がないかなども、日ごろから確認しておこうね


Cさん:通学路にブロック塀……あったかな? まわりのことはあまり気にしてなかったけど、今日からはどこが危ないか、チェックしながら歩かなくちゃ
Aさん:頼もしい!! でもさ、よく知らない場所にいる時に地震が起きたら、どうしたらいいだろう。旅行先とか、初めて行ったところだとあわてちゃいそう


Bさん:そうだね。どんな場所に行っても、海や川がどこにあるかとか、公園や避難場所の位置は確認しておこうよ。あとは予知能力があればいいんだけどな~
シーマ先生からのひとこと:本当だよね。いろんなケースを想定しておけば、落ち着いて行動できそうだよね。あと普段から心がけてほしいのは、「常にまわりを見渡して、よく観察すること」なんだ。例えばクラブ活動や委員会などで、「誰か困っている人はいないかな?」「今、何が必要かな?」と観察して考えてみて。その姿勢を持っていれば、いざという時に必要なことを判断するのに役立つと思うよ

協力:日能研、イラスト:しばざきとしえ