推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

源頼朝 武家の時代を開いた源氏のリーダー  

鎌倉幕府の初代将軍。源義朝(みなもとの よしとも)の子に生まれ、13歳で平治の乱に敗れて伊豆(静岡県)に流されたが、以仁王(もちひとおう)の命令を受けて兵を挙げ、東国武士を取りまとめた。平氏を討ち滅ぼして全国を平定。鎌倉幕府を開き、武家政治の基礎をつくった。 

武家政権の創設者は残念な男 悪口書きまくってますから!

 1180年に「平氏を倒せ」という以仁王の命令を受けた源頼朝(みなもとのよりとも)の元には、東国武士が続々と集まりました。頼朝は平氏との戦いを弟の源義経らに任せ、鎌倉(神奈川県)で武士が中心となって政治を行うしくみをつくりはじめます。

 戦上手の義経らは1185年、壇ノ浦の戦いで平氏を滅ぼしました。ところが、無断で朝廷からほうびをもらうなどの行動に走った弟に頼朝は激怒。逃げた義経を捕らえることを名目に、全国に守護(警察)と地頭(年貢を徴収する機関)を設置しました。

 荒ぶったイメージとは裏腹に、頼朝は言うことを聞かない 家臣たちの悪口を書きまくっています。

 鎌倉幕府の歴史書「吾妻鏡(あずまかがみ)」によれば、許可なく朝廷から官職を得た家臣たちについて、紙に実名を書き、「生白いまぬけづらのくせに、任官するなんてとんでもない」「うそをつくことだけが得意」「ふわふわした顔の分際で」「ネズミ目 」「しわがれ声」などと、ののしりごとをつづりました。

 それにしても、家臣一人一人の特徴をよくつかんでいたものですね。

(「ニュースがわかる」2019年4月号の「レキッパ!!」より)