新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
過疎地域におけるインフラ維持をめぐっては、水道事業にも注目が集まっています。
水道設備は高度経済成長期に導入された例が多く、老朽化が進んでいるのです。しかし、人口減少や節水の浸透で水道事業の収益環境は悪化しており、設備更新に必要な費用を捻出するのは容易ではありません。
そこで2018年、水道法が改正され 自治体が水道事業の運営を民間企業に委ねやすくなりました。民間のノウハウの活用で事業費を抑え、設備更新を効果的に進める狙いがあります。法改正を受けて2022年には、宮城県が上下水道と工業用水の運営権を民間企業に移譲するなど 、民営化の動きが出始めています。
一方で、民営化案が暗礁に乗り上げた例もあります。
大阪市では水道管の更新事業を民間に委託する計画でした。しかし2021年、公募に応じた二つの企業グループが、採算が合わないことなどを理由に辞退しました。浜松市も2019年、水道事業の民営化論議を凍結すると表明。水質悪化や水道料金の高騰を心配する市民の声に押された判断でした。災害時に企業はどこまで対応できるかといった懸念も根強いです。
次回は1月26日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「米国と国際秩序の行方」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。
検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
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