日本でお茶が飲まれるようになったのは、今から約1200年も前だと言われています。お茶はどこからやってきて、どのように広まっていったのか、その歴史をひもといてみましょう。(「Newsがわかる2023年7月号」より)
僧が中国から持ち帰る
日本でのお茶の歴史は古く、9世紀前半の平安時代、中国(唐)へ遣唐使として派遣された、僧の最澄や空海が持ち帰ったのが始まりだとされています。
この頃の手紙や書物に僧とお茶の関わりが記録されていますが、遣唐使が廃止されて以降、しばらくの間、お茶の記録はなくなり、飲まれなくなったようです。
茶人、千利休(1522~1591年)。織田信長や豊臣秀吉の側近として仕えた。政治的な発言力も強かったという
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