イスラエル軍は12月15日、パレスチナ自治区ガザ地区北部のシュジャイヤで、イスラム組織ハマスに拘束されていたイスラエル人の人質の男性3人を誤って殺害したと発表しました。ハマスの戦闘員と間違えたとみられます。(「Newsがわかる2024年2月号」より)
同軍によると、兵士が3人に気づいた際、全員がシャツを着ておらず、うち1人は白い旗がついた棒を掲げていました。白旗は降伏の意思や戦意がないことを示すのに使われます。しかし、兵士は男性たちをハマスがわなに誘い込もうとしていると考えて発砲。2人はその場で殺害され、1人は建物の中に逃げ込みましたが、再び出てきた際に射殺されたといいます。
3人は自分たちでハマスの拘束から逃れたのか、もしくはハマスによって現地に取り残された可能性があります。ハマスは今も人質約130人を拘束しているとみられています。イスラエルでは人質の安全は国民の大きな関心事で、ネタニヤフ政権に対し、早期解放の実現を訴えるデモも相次いでいます。
軍による誤射で人質3人が死亡したことに抗議してデモ行進する人たち=イスラエル・テルアビブで12月15日、ゲッティ/共同
上記画像をクリックすると「Newsがわかる2024年2月号」にジャンプします。
有料会員の方は電子書籍でご覧いただけます。