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エレベーターで体が浮く感じがするのはなぜ?【疑問氷解】

Q なぜエレベーターで下にいくとき、体が浮くような感じになるの?(福岡県北九州市、小4)

慣性の法則が働いているから

 A 慣性の法則が働いているからです。慣性の法則は、止まっているものは止まり続けようとして、動いているものはそのまま動き続けようとするという物理学の法則のことです。大阪市立科学館の長谷川能三学芸員(物理担当)に聞きました。

 電車に乗っている場合で考えてみましょう。急に発進すると、体が倒れそうになりますね。これは、体が元いた場所にとどまろうとするのに、乗り物は前へ動いてしまうからです=イラスト<上>。

 走り始めた電車の中で、進行方向と同じ方向へ歩こうとするのは大変ですが、反対方向は楽ですね。また、電車が一定の速さで走っている間は、体も動き続けようとするので、前にも後ろにも同じように歩けます。

 同じように、エレベーターが下がり始めた時、体は元の場所にとどまろうとするので、ういたような感じがします=イラスト<下>。止まる時は、体が下向きに動き続けようとするので、おしつけられたような重い感じがします。エレベーターが上がり始める時は、体は元の場所にとどまろうとして重くなり、止まる時は体は上に動き続けようとするので軽くなります。

 ここ20年で、エレベーター内での体への変化が分かりにくくなったといいます。三菱電機の大谷隆営業技術課長は「エレベーターを急に速く動かすと、浮いた感じがしてしまいます。このため、動き始めと終わりはゆっくり動かすことで、乗り心地をよくしています」と言います。

 【毎日小学生新聞編集部・御園生枝里】

 

               (「疑問氷解 Vol.9(毎日小学生新聞)」より)