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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

避難民と難民 「ニュース検定」がわかりやすく解説

 新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 日本政府はロシアの軍事侵攻から逃れてきたウクライナの人々を、侵攻開始当初から受け入れる姿勢を示してきました。一方でこうした人々を「避難民」と呼び、「難民」とは区別しています。

 日本は「難民条約」の定義を厳格にとらえ、難民認定の基準を極めて厳しくしてきたためです。

 2021年に日本で難民認定を申請したのは2413人、難民と認められたのは74人でした。他の主要7カ国に比べ、圧倒的な少なさです。

 その外国人をめぐる国の姿勢が近年、問題となっています。何らかの理由で日本に住む資格を失った外国人が母国に帰るのを拒むと、国の施設に長時間収容される場合があります。その収容先では適切な医療が受けられない人や、暴行を受ける人がいることが明らかになりました。2007年以降に施設で死亡した のは 18人。スリランカ女性の死亡事件(2021年)は大きな問題となったほか、2022年には別の死亡事件で裁判所が国の責任を認め、賠償命令を出しました。 

  (『2023年版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)

次回は9月9日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php