新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
原子力発電の燃料となる「ウラン」は、使い終わると違う物質になって残ります。日本はこの燃えかす(使用済み核燃料)を再処理し、原発の燃料として再利用する仕組みを目指しています。
その際、再利用できずに残った廃液が日本では「核のごみ」と呼ばれています。核のごみは、とても強い放射能を持っていて、数値が安全なレベルに下がるには、10万年以上かかるとされます。
政府は核のごみをガラスに混ぜて固め、地下深い「最終処分場」に埋める方針ですが、処分場を造る場所すら決まっていません。日本にはすでに大量の核のごみがあるため、原子力発電を将来も続けるか否かを問わず、最終処分場は必要です。
2020年には北海道の2町村(寿都町・神恵内村)が、最終処分場として適切かどうかの調査の受け入れを表明し、ようやく一歩前進しました。ただ、処分場として適しているかの調査に約20年、建設に約10年かかると見込まれています。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)
次回は11月19日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。