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子どもの学習向上につながる「論理的に考え・伝える」方法② ~ロジックツリーを活用しよう~

未就学の子供から企業の社長まで、幅広い世代に「話し方」について教えている、一般社団法人日本話し方協会理事長の渡邉由規さんに、「話し方」に関するお悩みやご家庭でできる「話し方」のトレーニング法等をご紹介いただきます。
 「論理的に考え・伝える」ことは、相手にわかりやすく伝えられることはもちろん、考えることで、子どもたちの学習向上にも役立ちます。前回の記事に続いて、渡邉さんに教えていただきました。

 前回の記事では、「論理的に伝える」ことの重要性についてご紹介させていただきました。今回は、具体的に、論理的な説明テクニックを身につけられる「ロジックツリー」についてご紹介させていただきます。

『話力1日10分集中講義』(毎日新聞出版)より

◆話の型を活用し、内容を絞り込み組み立てる

 「大テーマ」から「中テーマ」へより具体的なテーマに絞ります。テーマをより掘り下げることで、そのあとに続く説明が具体的な文・言葉が活用できます。

◆結論を意識する

 結論から伝えることで、これから何について話が展開されるのか聞き手が予想することができ、集中して聞いてくれます。また発信者にとっても話の着地が明確になり、内容の軸ブレを軽減できます。

◆「事実」と「所感」を分ける

 

 「事実」 = 実際に起こったこと、現実に存在する事柄。

 「所感」 = 誰かが感じたこと、思ったこと。

 説明は、その内容を相手に正しく伝えることが目的です。何が「事実」で、どこが「所感」か、を相手にはっきりわかるように伝えることが必要です。

◆「ナンバリング」を活用する

 「伝えたいテーマ・要点」を分類・階層化し、番号をつけることを「ナンバリング」といいます。

 伝えたい項目に「番号をつける」ことです。話す内容を相手に整理させるのではなく、自分で整理(多くて3つまで)をして説明するように心がけましょう。

◆「ラベリング」を身につける

 説明するために「分類」した内容や項目に題名をつけることを「ラベリング」と いいます。分類した言葉や内容を適切にキーワード化し、それをラベルにすることです。

◆「順列ルール」を覚える

わかりやすい説明にするために、話の順番を定めた「順列ルール」を頭に入れて おきましょう。一定の規則に沿って順番に説明することで、相手は流れや全体のイメージをつかみやすくなります。

 ①「空間順列」:横、縦、奥行きの並びで順に説明。

 ②「大小順列」:「大から小へ」「小から大へ」(金額、面積、重さ、高さ、長さなど)

 ③「時間順列」: 時間の経過する順(先↓後)に説明することで一連の流れを把握し やすくなる。

※①、②は全体イメージを先に伝える。③は結論を先に伝える。

を整理しながら、ご紹介していきたいと思います。

 このようにロジックツリーにそって内容を考えていくと、短く・わかりやすく・具体的に話をすることができます。「結論から話す」「伝えたいことを絞る」「理由を明確にする」「所感は切り離して話す」、そしてそれに加えて、流れ(繫がり)を意識して話すことで相手に伝わります。ロジックツリーを活用して、筋道を立てる思考の流れを定着させましょう。話す内容を整理する習慣ができると、話したいことの焦点が定まっていくのを実感できます。

 話す内容を整理する習慣ができると、話したいことの焦点が定まっていきます。様々な場面でロジックツリーを活用しましょう!


「話し方に関する悩み」など渡邉さんに聞きたいことはコチラ

教えてくれた人

渡邉 由規(わたなべ・ゆき)

一般社団法人日本話し方協会理事長。「渡邉由規 話し方教室」代表講師。
地元の大学を卒業後、大手企業の秘書として働き、その後子育てと並行しながら約20年間テレビ・ラジオのリポーター、MC など経験をもとに、社会で活躍するビジネススキル(話す力、伝える力、聞く力、質問する力、自己表現力)のカリキュラムを開発。
 これまで小学校受験を目指す未就学の子供たちから企業の社長など、国内外の企業研修、人材育成など約3万人以上を指導。個々の能力に合わせた育成指導は定評がある。著書『脱!あがり症 〜あがり症受講生1000人を救った“わたゆき式話し型”を身につけよう〜 』(同文舘出版)『話力集中講義1日10分』(毎日新聞出版)。

オススメの本はコチラ

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「わかる」でなく「できる」になる
話力1日10分 集中講義

著者:日本話し方協会 出版社:毎日新聞出版 定価:1,540円

本書の目次

第1章 あなたの個性を際立たせる演出は「声」にある
第2章 今すぐ習得すべきコミュニケーション術
第3章 一目置かれる人になる際立つ話力
第4章 自己表現力は、あなたの人生を豊かにする
第5章 伝え方の極意
第6章 とっておきの声は、最強のスキル
第7章 論理的な思考ができるスピーチライティング
第8章 究極の技で、話力の専門家へ


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